第3話 もふも...ふ?(´○ω○`)(後編)
モフモフ
モフモフ
俺は今、自分の耳という名のモフモフをさわっている。ねこ見たいな_そんな感じの三角形の耳だ。
そしてそれを微笑むように見る女神ミリヤさん。
すると女神ミリヤさんが口を開く。
『どう?これは私のしゅ...んぇっほんっっ!!私が用意したチートの中の一つよ。』
「おいコラ。今、絶対 私の趣味 って言おうとしただろ。てか、これがチート?耳と尻尾がはえてるだけじゃん。」
俺が怒り混じりに言うと、
『まぁまぁ、説明を聞いてちょうだい。』
そうだ、この女神はこの転生した世界とかチートとかを説明しに来たんだっけ、と思いだし続きをどうぞと答える。
『じゃあ、まずこの世界について説明するわ。この世界はね、剣と魔法の溢れる世界。つまり、ファンタジーよ!この時点で元の世界と違うことは分かるわね?』
俺はこくん、と頷く。
『それじゃあもっと詳しく..。ええと、この世界はミリヤという世界よ。』
ミリヤがそこまでいって俺はきずいた。
「世界の名前が...ミリヤ?ミリヤってあんたの名前じゃないの?」
『んふふ。この世界が信仰している神様はこの私。女神ミリヤなのよ♪』
「ほえー。」
俺が感心しているとそれじゃあ続けるわね、と女神ミリヤは言い、
『そしてこの森を東に抜ければこの世界で一番大きい国であり都市ある、レイラルゼ王国があるわ。』
ここで、女神ミリヤの話が少し長かったので俺なりにまとめてみた。
・この世界はミリヤという名前で全ての国で女神ミリヤを信仰している。(この世界を創ったのもミリヤ)
・今、俺がいる森はランバの森と言うらしい。(因みにランバという魔女がいるからだという)
・ランバの森を東に抜ければレイラルゼ王国という大国がある。
・魔法は炎、水、風、氷、光、闇、空間、生活魔法があるらしい。
・この世界の成人は15歳。
・現在の日本ほどの発展はしていない。(よくラノベであるような感じの世界感だとか。スキルとかそう言うところも。)
・勇者は今、レイラルゼ王国で訓練を行っている。
・勇者は3人居て、男二人の女一人で勇者、賢者、魔法使いのポジション
こんな感じのことを教えてもらった。
取りあえず勇者にあったら女神に会ったことから今までのことを説明すればあっちにも伝わるんだとか。どうせテンプレ的にミリヤにあったのだろう。全く、どうせイケメン何だろ!あ~ったく。まぁ、俺のチートのほうが気になるし...。何せ女神ミリヤはチートを残しておいた、って転生する前いってたし!
「で!?俺のチートは!何なの!?」
俺が目をキラキラさせながら問うと女神は、
『あぁ~、可愛い!じゃなくて、貴方のチートはまず...』
ドクン ドクン ドクン
何ためてるんだよ、この女神!何だろう俺のチート!緊張するなぁ!ワクワク
そして女神ミリヤはゆっくりと口を開くと同時に人差し指を立て腕を挙げ、ビシッとこちらにさしてきた。
『狐で.....狐であることよ!あ、正確には魔物で妖狐種ね。』
は?
「んえ..?それのどこがチートなの?」
『えぇ、それはね。実はこの世界の妖狐種は約300年前に絶滅してるのよ♪それに妖狐は狐でもあるから攻撃は強いし、知性がある上に魔物でもあるから魔法も強いのよ!』
「えっ!!!そうなの!?...そらすげぇわ。..ん、でも待って。そんなに強いなら何で絶滅したの?」
『あぁ、それはね。単純に数が少なかったのよ。それで一匹の妖狐が人間の貴族に喧嘩を売っちゃってね。いくら強くても、数には勝てないもんだから、人間が妖狐の里に攻めてきてあっという間に絶滅しちゃったのよ~。』
「へ、へぇ。」
いくら知性があるとは言っても魔物でもあるから人間ほどじゃないんだ~。でも、魔物なのにレイラルゼ王国には入れるのか?俺はその疑問をぶつけてみる。
「おい。でも魔物なんだろ?国に入れるのか?」
『そこら辺は大丈夫よ。だって妖狐は化けれるもの!ほら、試しに《変化》って言ってみて!変化は妖狐種だけが使えるスキルでね。主に耳と尻尾が無くなるだけなんだけど。』
ふむ。
「《変化》!」
俺がそう言うとあっという間に俺のもふもふの耳と尻尾がなくなり、どこからどう見ても人間にしか見えなくなった。あぁ、以外と気に入ってたのに。あのもふもふのさわり心地の尻尾..。まぁ、またあとで堪能するとしよう!(*^^*)
『あ!そろそろ時間切れ見たいだわ!最後にいっておくわ!魔法は全部使えるようにして、身体能力も底上げしてあるから!レイラルゼ王国についたら協会で話せるからまた祈りに来てちょうだ___。』
ブツッ
「あ、切れた」
本当に女神ミリヤの言う通りなら、まさしくチートだな!俺はそう思いながらガッツポーズをする。晴れやかな笑顔をしている今の凉を見れば100人中100人がキュン死するだろう。それほどに凉は可愛い。
「よしっ説明も終わったし!レイラルゼ王国に向かうとしようか!」
そう言って凉はレイラルゼ王国のある東へと歩き出したのだった。
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