第4話 これからの決意。

 




 ザザザザザザザザザッ!!!!






 



 「おお!スゲー!!狐めっちゃ早い!めっちゃ早い!!」





 俺は今、変化の魔法を解いて東に走っている。因みに変化の魔法は空間魔法らしい。あえてでも消しているのではなく耳や尻尾の部分だけ空間的に見えなくしているだけなのだとか。(ミリヤ談)

 

 そして、以外にも身体能力がとてつもなく上がっている。これは狐の状態だけなのだが、人間の姿の方も普通の人間よりはすごいらしい。



 暫く走っていると森を抜け、壁が見えてきた。

 「た、高ぇ」


 

 その壁は約130メートルほどあった。おそらくこれがレイラルゼ王国なのだろう。何と言うか...。さすが、と言うか。うん。さすがこの世界一の大国だわ。


 

 このままでは不味いので俺は変化の魔法を使い人に化ける。人の姿も以外とメリットがある。身体能力は下がるが、尻尾が無い分、体が軽いのだ!よしっ!変化も完璧!服装も...。



 「へ?何...この、ふ..く..?」





 何と俺はまるで彼シャツをしているような格好だったのだ。シャツをめくってみると..。


 


 あ、よかった。パンツだけじゃ無かったよ。シャツに隠れてしまうくらいの黒い短パンをはいていた。シャツは太股の下くらいだ。


 そうして、ホッとした俺は門に行くことにした。壁には門があって、そこで兵士が一人一人怪しいものじゃないか確認をしている。因みに俺はすでに設定と言う名の理由を考えている。


 書いてはいなかったが、この世界にも奴隷は存在するのだ。だから...俺は奴隷商から逃げてきた、と言って願わくば保護してもらう作戦だ。書いていたのはある程度省いたものなので皆には後々紹介していくとしよう。←(メタい)


 さて、本当はイヤだったが俺はこの容姿も利用して門を抜けようと思っている...。現代日本では男らしくなるためにボクシングをやっていたのだが..。俺は今だけは!!今だけは!生き抜くために、そのプライドを捨てなければ行けない..。ぐぞう《くそう》(涙)



 あ、でも待てよ...。身体能力上がってる..と言うことは、それなりに強くなってるってことだろ!よし、今はダメでもこれから男らしさを出していけば良いんだ!町にはいったらギルドに入って、バジバシ依頼受けて、この国に強いって見せ付けるんだ!



 あ、でも本来の目的は勇者達のお助けマンだっけ。まぁそこで男らしさを見せつけてやんよ!


 俺はそう決意して門の前に立った。

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