第3話 もふも...ふ?(´○ω○`)(前編)

 「貴方には転生してもらうわ!」


 

 女神ミリヤはそう言った_。



 「え?転..せ..い?」

 驚きを隠せない俺は次々と質問してみる。

 「でも俺、勇者とかになるわけじゃないんでしょ?...それに、死んだら普通天国とか地獄とかって_。あ、女神とあってる時点でテンプレだからそれはないか。」

 

 「えぇ、確かに勇者にはなれないわよ。だってもう他の高校生、だったかしら?異世界転移してるもの。(*^^*)」

 「は..はぁ。」

 「んでね、貴方には勇者に出会ってほしいの。勇者の補助というか、助けてあげて!あ、ついでに魔王倒してくれても良いわよ。」

 「え、えぇ!!」

 「でもよ、でも私貴方が死ぬのは分かっていたから、あらかじめチートは残してもあるのよ?能力だって高くするし~...ね?」

 俺はすこし考え込み、

 「ん~...分かった。良いよ。このまま転生しなかったらどうにもならないしね。んで、チートってなに?」

 俺が少し呆れたような声で問うと、

 


 「そ・れ・は・行ってからのお楽しみよ(*^^*)」


 「えっ!ちょっまっ!!」

 女神がそう言いフフっと笑うと、俺の体がフワァっと軽くなって女神の姿が見えなくなっていく。そこでまた意識を失った_。


 


 









____________________



 あれ..ここは..どこだ?

 

 一度言ったことのあるような台詞を頭のなかで問う。

 回りを見れば森だった。

 俺は取り敢えず歩いてみることにした。



 かれこれ歩いて10分、まだそれほど歩いていないのにどうにも足取りが重い。

 ふと、後ろを振り返ると...


 もふっ もふっ  っと尻尾が揺れていた..。



 ん?(´・ω・`)しっ...ぽ?


 尻尾!?(´○ω○`)

 俺はその尻尾を暫くもふもふしてみる。するとはっきりと自分の体にもふもふされてる!というような感覚がある..。

 「マジかよ...。これ本物じゃんかよ。」


 すると脳内に、

 『あーあ~マイクテス、マイクテス。聞こえてる?』


 「うぇ!?...えと~ミリヤさんでいらっしゃいますか~?」

 

 『はぁーい。貴方を転生させた女神ミリヤさんですよ~。この度、説明をしに来たわよ~。』


 「おおう。あ、じゃあえと、説明お願いします。」


 『はい。じゃあまずは驚いているであろう。貴方のそのもふもふの耳と尻尾の説明からしていくわね。』

 えっ耳!?俺はあわてて頭の上をまさぐる。

 ......そこにはまたも、もふもふの耳があった..。

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