SEX

ぽよよん.

第1話








 平凡なサラリーマンの僕でも、人並みの青春はあった。

 高校生の時、恋をした。

 友だちみたいばところまではいけた。まあ、でもいい思い出だ。


 …なぜそんな話をしてるかというと、その初恋の彼女にそっくりな女子高生が、目の前にいるからだ。

 高校生が好みそうなチェーンの軽食のお店。僕らは向かい合って座っている。

 彼女から声をかけてきたのだ。お金が欲しいという。


 僕は、彼女の肉体が欲しくなった。昔、果たせなかった思いをかなえるために。


 した。


 次の日。

 僕は高校生になっていた。


 学校にいくと、その彼女がいた。僕は彼女と付き合っていた。

 彼女の部屋。

 僕は、昨日したことを、またしようとした。しかし、彼女は拒んだ。

 恥ずかしい。あなたのことを大切にしたい、という。


 それからしばらく、おじさんの僕は、彼女と会うたびして、高校生の僕は、我慢する日々が続いた。


 しかし、彼女がついに、高校生の僕とすることをオッケーした。


 うれしかった。


 なんだか、いつもと違って、彼女は初々しかった。嬉しかった。


 終わったあと、彼女がポツリといった。


「あなたとするの、初めて、…だよね?」


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