第2部 番外編 王都短編集

チートレス転生者の異世界ラジオ――オープニング

純也「はいはいっ、どうも、こんにちはっ! 第二回チートレス転生者の異世界ラジオ、司会の岩谷純也です!」

アリス「ゲストのアリスだよ! よろしく! ……ところで、第一回はどこに?」

純也「なろう版。この部分をはじめ、一部をすり替えたりしたから、便宜上再放送じゃなくて新規収録の第二回ってことにしてるんだ」

アリス「なるほど、いないであろう“両方見てる人たち”に配慮したんだね!」

純也「いないとかいわないでくれよ。どこかにいてもおかしくはないだろ」

アリス(そういって頬を膨らますジュンヤ君も大好き! あとで、収録した音声をCDに焼き付けてもらおう。毎日ループは確定!)

純也「……ボーっとして、なに考えてるんだ? 顔も赤いし……」

アリス「な、なんでもないから! 早く説明!」

純也「おう、そうだったな。この番組は、チートレス転生者の冒険記連載一周年を記念して沼米さくら先生が書き下ろした短編を紹介すると共に、作品世界を彩ったゲストをお呼びしてさまざまな裏話を聞くというふざけきった企画となってます」

アリス「ふざけきったって?」

純也「つまりだな……作者が適当に書き下ろした文章を見て俺たち登場人物がコメントを言うっていう企画。もうすでに異世界にはないはずのものオーパーツとかのネタ出してたりするし、グッダグダじゃん?」

アリス「確かに! でも、適当とかは言わないほうが……」

純也「本当に適当だから仕方がないんだよ」

アリス「……」

純也「さて、オープニングでは何を話そうか」

アリス「じゃあ、質問していい?」

純也「何でもどうぞ、お嬢様(笑)」

アリス(ぽっ)

純也(アリス、顔が真っ赤だ。風邪かな……?)

アリス「なんであなたはそんなにイケメンなんですか……? じゃなくって! なんで今回のゲストは私なの?」

純也「俺ってそんなにイケメンかな(キラッ)? (笑)」

アリス「茶化さないでよ! もう!」

純也「冗談冗談。君が一番人気だからだよ」

アリス「ほんと? いつの間に人気投票なんてしたの?」

純也「いや、人気投票なんてしてもこんなマイナー作品にそもそも投票する人なんていないだろうし」

アリス「少なからずいるかもしれない応援しているファンの方々に失礼だよ! でも、それだったらなんで……」

純也「君が出て来る回はちょっとPVが多い。さらに、ファンからの応援コメントで応援してもらってたりする。あと、かわいい」

アリス「みんな、ありがとう! これからもジュンヤくん一筋でがんばるね!」

純也「そんな純也くんがなんと女体化してしまう話、短編その1『ひんぬー教の乱』、全6話を放送いたします!」

アリス「えっ」

純也「それでは、スタート!」

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