十一月二十七日、二十八日

 二十七日。

 いただいた柿がいためものになって食卓に乗る。塩気のある肉と野菜に、甘味が加わって美味しい。

 ふと、ほかに焼いた果物が食べたくなる。この時期ならなにがよいか考えて楽しむ。


 二十八日。

 東のから太陽がみごとな薔薇ばらいろで現れる。その向かいの半月は白く溶けている。

 先日の朝には、田にかれた籾殻もみがらに霜が降りていた。少しずつ村にみる夜の抜け殻。

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