十一月十九日、二十日

 十九日。

 夢。城のなか、庭園にいくつかの露店が出ている。なにかの祝いごとらしい。紅白そばや、こいの小さいのを売る店がある。

 そのうちに草笛屋というのがある。並ぶ草は、虹の七色。これを使えば上手く吹けるとかで、色によって音色が違うのだという。

 (ここまでしか記憶していない。先日、長野県小諸市の懐古園へ行って、おそらくその夢と思う。)


 二十日。

 寒い時期の暮れ空には、真昼が染みついたままの雲が光る。北の山はすてきな冠雪かんせつ。しろしろしている。

 大きな白菜をいただいて、食卓にそればかり。汁もの、漬けもの、炒めもの……。味もいろいろ、かさがあって腹がふくれるので重宝する。

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