十一月十七日、十八日

 十七日。

 明け方まで眠れず、起きては書いて、横になってはまた起きて、をしている。

 日中の陽はやさしく、あたたかく、背中をまかせていると、ようやく自然に眠くなる。道ばたの猫も同じく、尾を自分のからだに寄せて、ほのかに光りながら目を閉じている。


 十八日。

 机に向かいっぱなしにもきて空想で遊ぶ。

 夜もだいぶ寒くなったので、ブランケット・タープの茶会をする。えた星をお招きして、洋燈ランプがわりに灯りをとろう。

 藍色のマグカップに、温めるのはミルクかココアか。こんなときにかんなどというひとには、まあ、猪口ちょこをおすすめする。舐めるくらいはとがめないつもり。

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