十一月十五日、十六日

 十五日。

 十五時を過ぎるとに赤みがさす。石垣のある庭に、時間とうまみとを吸う干し芋や、干し柿や。西の田んぼで、落ち葉をあつめたけむり

 夜。そらの小粒なひかりが冷気をく。流れるやつを探したいと思うけれど今回は断念だんねん


 十六日。

 菊が丸く咲くのを見ながら散歩。高く、短く聞こえる声はジョウビタキか。日暮れ、寒くなる前に帰りの道をいく。


 おがわはどこからこおってる

 お山のなかはらくぐってる

 にじんでさかさにとがってる

 においはしもからもらってる……

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