十月十四日

 静岡市にある芹沢銈介美術館をたずねる。企画展は『芹沢銈介のイラストレーション』。

 肉筆てがき、型染めの手法を使いこなし、本の挿絵から、暮らしに寄りそう品のいろどりまでを手掛てがけた作家。多数ある作品のなかから、今回は百五十点が展示されている。


 石水館とも呼ばれる本館は、建築家、白井晟一によるものとのこと。館外に揺らぐ水、館内を形づくる石と木との組み合わせが、芹沢作品の鑑賞をより楽しませてくれる。


 なお昨日展示を拝見した彫刻家、はしもとみおさんは、好きな言葉として「なんという今だ 今こそ永遠」(河井寛次郎)を挙げている。単純だけれど、このごろ『工藝』に縁を感じている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る