十月九日、十日

 九日。

 一時、青草を取り戻した田は、せた米をつけて次第にまた黄色くなる。その近くで秋桜が満開。ひょろくきのさきに、かんむりのかたちの花が咲いてしきりにれる。桃や紅、白。ふしぎなむしにも見える。


 十日。

 さつま芋をふかす。真んなかで割って満月の蜜いろ。あたたかくて甘くて、毎日でも食卓に出したい。

 公演でいただいた花束から、何本かをドライフラワーにするため選ぶ。ワイングラスのように形のよい薔薇ばら。いい香りがしている。

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