第12話ブラック企業

 どうしてお前がいるぅぅぅ!!!


 温泉宿から帰って

 さぁ俺も仕事探しでも行くかなぁと

 思っていた……が

 昼御飯を囲む食卓には金髪のサイボーグが

 普通に一角ウサギを頬張っていた


 ────遡る事、4時間前


 ハローワークで求人を探しに来た


 職員「お客様、ハローワークカードは

 お持ちですか?」


 いやないよ

 あれ?俺失業保険降りるのかな?

 退職理由が神都合退職って前代未聞だな



 職員「今なら会員になられますと

 Pポイントが貯まるハローワークカード

 をお作りできますが?」


 いやいやいや

 わざわざハローワークの会員に

 なりたくないからぁ!

 Pポイントって何!?


 職員「では求人票はあちらのパソコンから

 閲覧して下さい、糞ニート(小声)」


 この世界通信環境ないんじゃあねぇのか!

 後、ハローワーク職員が今、

 絶対言っちゃいけない事言ったぁ!!


 ピッ 電源起動


 異世界ハローワークへ、ようこそ


 求人票を見る、っと、ピッ


 画面を操作すると求人票の

 データが表示される

 ──────────────────

 事業所名【株式会社 キュ○べえ】

 職種 【魔女退治】

 雇用形態【使い捨ての契約社員】

 雇用期間【魔女になるまで】

 休日 不定休、裁量労働制

 定年制あり一律

 65歳まで 再雇用あり70歳まで

 たまにマ○ります


 社長のメッセージ

「僕と契約して魔○少女になってよ!」

 ──────────────────


 ブラッァァァァァァァァァークッ!!!

 何この危ない求人!!

 さりげなく各所に

 ツッコミ所満載じゃねぇかぁ!!


 駄目だこんなとこに就職したら

 顔面あみだくじになって愛に目覚めちまう


 次!


 ────────────────────

 事業所名【株式会社 帝○】

 職種 【魔王の介護】

 雇用形態【奴隷】

 雇用期間【気まぐれ】

 ハイリスク、ハイリターン!

 今なら中間管理職のポストが空いています

 魔王の気まぐれで

 たまに焼き土下座パーティしますが

 安心の労災完備!!

 社長のメッセージ

「他人がどう苦しもうとまったく問題ない

 唯一問題なのは自分の幸福だけ!」

 ──────────────────


 きゃっかぁあぁぁぁぁ!!!

 リスクしかねぇええ!!!!

 過労死する前に事故死するからぁぁ!!


 次ッ!

 ───────────────────

 事業所名【合同会社 ○ャムおじさん】

 職種 【悪者退治】

 雇用形態【派遣社員】

 雇用期間【材料がなくなるまで】

求人番号【1919-072454-5】


 顔が食べれる人限定求人

 一緒に悪を退治しましょう!


 社長のメッセージ

「マ○オです、先日、○ラちゃんに

 加齢臭がすると言われました

 さーて、来週のサ○エさんは

 異世界でパロディ

 作者微グロ好き?

 頭大丈夫?の三本です!!」


 ───────────────────


 至って真面目に書いてるからぁぁ!!!

求人番号とマ○オさんがかかってるとか

誰も気づかないからぁ!!


 っとこれ限定求人だから無理かぁ


 ったくロクな求人がねぇな

 今日は帰ろー


 ハローワークを後にした俺

 帰り道で何やら戦っている人達がいた

 一人は悪者っぽい人

 もう一人はどうやら正義の味方の

 サイボーグのようだ



 悪者っぽい人「ふっふっふ

 どうやらこれまでのようだな

 この地上はこのワ○チンマン様が

 滅ぼしてやるぅ!!!!」


 金○サイボーグ「ぐっ!博士すみません

 どうやら俺はここまでのようです」


 金○サイボーグは膝をつき

 やられる寸前だった


 あれ?あっちから貞夫が来た


 貞夫「ん?こいつ何?倒していいの?」


 ワクチン「何だ貴様!!」


 貞夫「ん?俺?趣味で

 ヒーローをやってるものだ」


 あ、貞夫

 お前、まだその趣味やってるのね


 ワ○チンマン「趣味だとぅ!!〜台詞省略

(ワ○パンマン1話参照、笑)」


 ドカッ


 お約束でワ○チンマンは瞬殺される


 おおー、偉いぞ貞夫

 ちゃんと手加減したんだな

 倒した相手の

 肉が飛び散らないようグロ要素を

 控えるなんて流石は俺の子だ



 金○サイボーグ「貴方は……」


 貞夫「ん?何だにいちゃん、

 腹が減ってるのか?

 じゃあこれをお食べ、めりっ」


 貞夫は自分の顔をもいで渡す


 モザイクぅぅぅぅぅぅ!!!

 ここでグロ要素出すなぁ!!!

お前いつから合同会社の派遣社員になったぁ!!!


 金○サイボーグ

「師匠と呼ばして下さい!」


 えーやだよ、顔が食べれる師匠とか

 お前ら二人とも頭大丈夫?



 という訳で金○サイボーグが

 新たな仲間となるのだった



 パパの就職活動はまだまだ続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る