第6話秘剣!!も○りぶえ!!


 どうしてこうなったぁ!!!!!


 嘆きの牢獄での刑期?を終え

 俺とゾーマとダークドレアムの

 3人は我が家(魔王城)へと

 帰ろうとしていた


 だが今、俺達3人は何故か

 トイレに引きこもっていた


 ──── 遡ること半日前


 嘆きの牢獄の看守

「おい!お前達、釈放だ、

 もう戻ってくるなよ」


 よっしゃあぁぁぁ!!!!


 これでこの貧相な飯とはおさらばだ!!

 何故か牢獄の飯は健康志向で

 毎食、3分粥定食だった

 って、なんだよ3分粥定食って!!

 おかずは、たくあん2切れ

 あとは、ご飯ですか?という

 黒いペースト状の怪しい佃煮だけだった


  ちょうど収監されていた

 時期がなんでも

 祝!牢獄設立4242年の行事があり

 特別食が出るらしく期待したが

 配給されたのは……イカ二貫だった


 イカ二貫!!!


 これはきっとこの地方を治めていた

 デスタムーアのせいだろう

 帰ったら注意しておこう


 しかもこのイカ古かったらしく

 ゾーマさんが食当たりし

 上から下から灼熱の炎の如く

 噴火していた


 ちょっと!!ゾーマさん!臭いよ!!


 ゾーマ「はぁ、すんません、」


 お得意のなんでも打ち消す

 凍てつく波動で匂いぐらい消してくれよ!


 ゾーマ「無理っす」


 いや、そんな涙浮かべて

 最終話の友○奈緒みたいに言われても

 お前の顔怖いから!!


 そういうゾーマの顔はゲッソリ痩せこけ

 もうそこにはかつて闇の支配者だった

 威厳がない


 ダークドレアム

「良かったらこれ使って下さい」


 ん?凍てつく波動スプレー?

 説明欄

 これさえあれば嫌な匂いも

 森友学園問題も

 勇者のミナデインも打ち消す制汗剤

 ¥780


 チーーーーーーーーーーーーーーット!!



 ────出所して近くの町に来た

 オラくるberryベリーという町らしい

 この街にはカジノがあった

 ちょっと魔が差して覗いて

 行こうとしたのが

 不幸の始まりだった


 カジノ店員「らっしゃませ〜」


 スロット、ポーカー、闘技場、

 一角ウサギレース…………ん?


 まぁいいや


 カジノ店員「あ、お客さん、強そうですね

 どうですか?今闘技場出たら参加賞も

 貰えますよ、出てみませんか?」


 筋骨隆々きんこつりゅうりゅうな精強な肉体の

 ダークドレアムを見て店員は参加を勧める


 ダークドレアム

「はぁ、じゃあ折角なんで行って来ます」


 お、これはひょっとして楽して

 金儲け出来るんじゃないか?

 なんと言っても魔王さえ

 簡単に倒してしまうチート級の

 魔王ダークドレアムにかかれば

 相手が魔王級じゃなければ

 楽勝だろ!!



 第1回戦

 ダークドレアムVSシャ○ティア

 ブラッド フォールン


 一回戦から魔王級来たっー!!!!!!


 ダークドレアム

「ダークドレアムだ」


 ……………………沈黙


 ダークドレアム「そっちの名前は?」


 シャ○ティア「あ、あぁ、

 名前を聞きたかったんでありんすね?

 シャ○ティアブラッドフォールン

 一方的に楽しませてくんなまし」


 あれ?これ何か見た事ある


 ダークドレアム「知覚不能な神速の一刀、

 全てを認識し知覚する領域」


 シャ○ティア

「そろそろ準備もできんしたかえ?

 では、蹂躙を開始しんす」


 トコトコと距離をつめるシャ○ティア


 だから見たことあるよこれ


 ダークドレアム「あいつを、

 勇者を倒すべく生み出した神閃と領域、

 この二つの武技をあわせしは

 秘剣!!虎落笛もがりぶえ!!」


 いやお前ぇぇ!!そんな地味な技

 生み出す必要ないだろおぉぉぉ!!!


 カキン、簡単に止められてしまう


 ダークドレアム「ば、バケモノっ!!」


 いやお前も充分バケモノだよ


 ダークドレアム「うわぁー」


 相手の強大な力に我を忘れ

 さみだれ斬りをくりだすダークドレアム


 シャ○ティアの小指の爪が一本かけた


ダークドレアム「ふ、あっはっはっは!!」


 シャ○ティア

「爪切りとしては合格みたい」


ダークドレアム「感謝するよ、

褒めてくれて、俺の剣は、

人生は決して

無駄ではなかった…………………略」


 シャ○ティア

「どこかネジが一本外れてるわね」


 いや、ネジじゃなくて

 多分中身が腐ってるんだと思うよ


 ダークドレアムは逃げ出した



 ────試合を終えた

 

ダークドレアムと合流する


 ダークドレアム「面目ない」


 全くだ、お前もう魔王辞めちまえ


 カジノ店員「あ、っかれしたっ

 仲間の皆さんにも参加賞出ますんで

 どうぞっ!」


 見るからに高価そうな木箱

 グラム数千円はするお肉様をボーナスで

 買った時に見た事あるやつだ


 パカッ


 イカ二貫!!!!



 何この地方!!

 イカがそんなに貴重なのっ!!

 何で無駄に豪華な木箱に入れんのっ!


 もぐもぐ


 イカにあたったのはお約束だった


 文頭に戻る



 パパの食あたりはまだ始まったばかり





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