第5話備えあれば、ロケットランチャー!!!


  いや、どうしてこうなった

 …………とはもう言わない

 

 恐らくこうなると半分くらい

 あの時の俺は予想していたからだ


 今、俺は嘆きの牢獄に収監されて

 ゾーマさん達と麻雀を打っている



 南4局オーラス 親 一本場


 俺「ツモ!!四暗刻!!

 16000は16300オール!!」


 ⚠︎四暗刻=とても高い役

 

 格付けはすんだ!!


 ゾーマ「うげーまた旦那にまくられた〜」


 ダークドレアム「むぅ、2連続箱下か」


 ⚠︎箱下=点数がなくなりマイナスになる事


 マサール「はい2万、3700バックで」


 マサールさんは何でも大賢者だそうだ


 マサール「おーいクリムト(弟)!!

冷コー有り有りと冷シボちょうだい!」


 ⚠︎冷コー=アイスコーヒー

 有り有り=ガムシロップとミルク

 冷シボ=冷たいおしぼり


 何故かこれまた大賢者の弟さんもいる


 ────遡ること半日前


 貞夫「父ちゃん!!!!

 これ!見て!!」


 ん?何々……異世界一武闘大会?


 うわー、今回バトル回かぁ

 嫌だなー、良くて骨折、

 最悪入院のパターンだなぁ〜

 うーむ傍観者でいたい


 貞夫「子供の部もある!!出たい!!」


 いや貞夫お前の性格上

 そういう事言うのは解ってたけど

 うーむ、危なくないのかな?


 貞夫「大丈夫だって!!

 手加減するから!!」


 こやつ勝つ気だな

 いやまぁ恐らく勝つんだろうけど


 貞子「私も出る〜……じゅるる」


 いや貞子お前は駄目だろ

 戦闘向きじゃないだろ

 ……ん?よだれ


 大人&子供の部(共通)


 優勝賞金2円

 及び副賞(一角ウサギの肉10年分)


 ⚠︎ほぼ名誉の為の大会となります草


 協賛 一角ウサギを保護する会


 少なっ!!!そして多っ!!!!

草とウサギかけてんじゃあねぇえぇ、!!!

 というか一角ウサギ保護する会が副賞で

 一角ウサギの肉出すなぁぁぁぁ!!



 はぁはぁ


 妻「あらあら、これは家計が助かるわね〜

 私も頑張らないと!!」


 いやママ!!お前も優勝する気か!!

 ま、大人の部は魔王がこんだけいるから

 大丈夫か……な?


 ────大会受付


 貞夫「えーなんで俺出ちゃ駄目なの〜!」


 受付「申し訳ありません、

 参加規定で悪魔・魔王の出場は

 お断りしてます草」


 貞夫「そんなの魔王差別だよ!!

 魔王だからっていい人

 いっぱいいるんだから!!」


いや貞夫!

いい人は魔王にならないから!!

 世界よ、我に従え!!とか言うタイプが

 殆どだから!!


 貞夫「はぁ、つまんなぃ、帰る」


 貞夫帰っちゃった


 あれ?という事は連れて来た魔王(2名除く)

 も駄目じゃん!ハーゴンさんも

悪魔神官だから駄目じゃん!

利○川しかいないじゃん!!

 あれ?利○川がいない?


 妻「パパ、利○川さんは

 自宅警備員だから外に出てこないわよ」


 いや利○川!!お前どちらかというと

 アグレッシブなタイプじゃん!!

 何引きこもりになってんのおぉぉぉ!!!


 はぁ


 こうして大会に参加するのは

 俺、妻、貞子の3人になった


 ──大会予選会場


 審判「えーそれでは大会予選を

 始める前に戦闘力を数値化できる

 機械を配りますので

 数値を記入して用紙を提出して下さい

対戦相手との組み合わせの参考にしますので

 本人以外の方に確認して貰って下さい」


 おおー、これはス○ウターというやつか

 意外と重いな


 妻「貴方これどうやって使うの?」


 確かこうやって顔につけて

 ポチッとボタンを押すんだよね


 ス○ウターがママの戦闘力を測っている


 ピロピロピロピロピロピロピロピロピロ

 ピロピロジュウ〜、ドカンッ!!!!


 ス○ウターが爆発した


 鼓膜がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 鼓膜がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


審判「あ、すみません、それ旧式でした草」


 鼓膜がぁぁぁぁぁぁ!!!!

 あ、あ、あ、キーンてする泣


 審判「おかしぃな、たまにあるんですけど

 なった方は殆ど無傷なんですけどね?」


 いや、そんな採血したぐらいで的な

 目で見るなぁ!!サイ○人には採血で

 済むかもしれないけど

 俺にとっては肛門にショットガン

 撃ち込まれるぐらいの衝撃だからぁ!!!

 これ普通に一般人が受けたら

 耳鼻科直行コースだからあぁぁ!!!


 ──妻スキル2で治して貰い

 再びス○ウターのボタンを恐る恐る押す俺


 ピロピロピロピロピロピロ

ピロピロピロピロピロピロデデーン!!


 貴女の戦闘力は53万


 まっ!驚かないけどねっ!


 むしろこの妻なら

 第1形態のフ○ーザ様ぐらいの

 戦闘力あると思ってたし!!

 ふふんっ!!いつも俺が驚くと思った?

 おあいにく〜♪


 ん?続きがある


 53万……人のゴールデンフ○ーザが

 束になっても

 敵わないぐらいの戦闘力


 チーーーーーーーーーーートッ!!!!!

 いやこれ魔王超えてるからぁぁぁ!!


 貞子「パパ〜私も〜」


 貞子か、こいつもどうせ

 チートなんだろうな


 ポチッと


 ピロピロピロピロピロピロピロ

ピロピロピロピロデデーン!


 貴女の戦闘力、一角ウサギ53万匹分


 一角ウサギの戦闘力一匹辺り53万


 お前もかぁぁぁぁぁ!!!!

 そしてこの世界の一角ウサギはフ○ーザ

 と同等の力持ってんのかよおぉぉぉ!!!

 散歩できねぇよ!!うっかり出くわしたら

 汚ねぇ花火にされちまうよおぉぉぉ!!!


 妻「貴方もやるわよー」


 ポチッと


 ピロピロピロピロピロピロピロ

 ピロピロピロデデーン



 貴方の戦闘力は5です

 ………… ぷ〜クスクス

 あ〜カズ○さん、お茶持ってきて〜

め○みんもダ○ネスも昼寝しましょうよぉ〜


 何この腹立つ音声の女


 利○川

「戦闘力たったの5か…………ゴミめ」


 利○川ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 誰かその台詞言うと思ってたが

 お前が言うんかぃぃ!!!

お前家から出られないん

じゃねぇのかぁぁ!!


 利○川は守衛のバイトに来ていたようだ


 ────そして予選が始まる



 魔王級のモンスターや人が

 ひしめき合うなか

 妻と貞子は相手が命乞いをする程の

 圧倒的な力を見せつけ予選を通過する


 そりゃそうだろう


 土下座する動く○像

 号泣するキ○ーマシン

 スライムに見捨てられたピ○ール


 俺はというとデスピサロの恩恵?が

 残っていたようでどうにか

 勝ち残っていた

 どうやら戦闘力には繁栄されないようだ


 子供の部は大人の部より

 進行がはやく

 貞子は決勝まで勝ち上がっていた


 ま、当然だよね



 決勝戦


 貞子VS伽倻子


 なんか見た事あるぅぅぅぅぅ!!!!

 いやお前らが戦うのって

 こんな晴れやかな

 舞台じゃないだろおぉぉぉ!!!

 どちらかというと廃屋とか廃校とかで

 夜中戦うやつだあぁぁぁぁぁぁ!!!


 貞子「ウサギは渡さない〜ギロッ」


 顔怖っ!!


 伽倻子「あの、宜しく御願いします、

 ペコリペコリ」


 伽倻子のキャラ違うぞぉぉぉ!!

 めちゃくちゃ可愛いじゃねーか!!

 あんな風に貞子も育ってくれよぅぅ!!!


 副賞のウサギの肉を目にした貞子は

 暴走○ードに入っていた


 貞子の一方的な戦いだった

 マウントポジションをとると

 奇声をあげながら

 伽倻子を殴りまくる貞子


 妻「…………勝ったな」


 いやそんなエ○ァ風に言われても!!

 しかも、有名どころじゃなくて

 そこ、使うの!?


 審判「終了〜!!優勝貞子!!!」


 あーあー伽倻子ちゃん泣いてるよ

 ごめんなぁ、うちの子が

 後で菓子折り持って親御さんに

 お詫びしに行かないとな


 妻「次貴方じゃないの?」


 あ、そか俺か

 相手は誰だろう、プロフィールはと

 ん?


 名前 豊胸院 シリコン

 年齢 20歳

 住所 巨乳地区在住、

 最終学歴 巨乳大学卒

 現在の勤め先 株式会社巨乳

 スリ〜サイズ88 58 85


 な、なんだと!

 なんという魔王がこの世界にはいるんだ

 しかも可愛い、にやにや


 妻「夫の下半身もいでみた

 とかできるかしらね?」


 辞めてー!!!!!

 多分もげちゃうからぁぁ!!!

 まだ使うからあぁぁぁぁ!!!!


 大人の部、準決勝は隣り合う

 会場で2試合同時に行われた


 俺VSオッパイ

 妻VSモブ蔵


 シリコン「いきます!」


 ポョンポョンポヨ〜ン


 むぅ〜なんだこの高度に

 計算されつくした幻術わ!!

 万華鏡写○眼の比じゃない!

 目が、目が離せない!!!


 シリコン「はぁ!!」


 ポヨ〜ン



 胸弾む 心も揺れて 息子立つ


 ○モゾウ心の俳句


 ドカーーーーン!!!!


 隣の会場から凄い爆発音がしたかと

 思うと人が飛んできた

 うわっ!なんだコイツ?

 妻と戦ってたはずのモブ蔵?


 モブ蔵「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!勘弁してくれ!!

 あんなの勝てるわけがない!!

 あんな化け物

 頭のおかしい紅○族の娘以来だ

 イカれてやがる」


 いや失礼な奴だな

 人の嫁にたいしてイカれてるとは



 モブ蔵「あの女、笑いながら

ロケットランチャー撃ってきやがった!!!

 俺じゃなきゃ死んでるぞ!!!」


 うん、イカれてる



 隣の会場から魔人を超えたものの

 足音が近づいてくる


 妻「うふふふ、逃がさないわよ」


 いや妻よ、もう相手

 リングアウトしてるから!!

 君の勝ちだから!!

 戦意ないから!!!

 そもそもそのロケットランチャー

 どこから出した!!


 妻「あら昔の偉い科学者が言ってたのよ

 備えあれば、ロケットランチャーってね」


 備え過ぎだぁ!!!

 それは相手がター○ネーターみたいな

 敵がいる世界の話しだぁ!!!


 シリコン「隙あり!!」


 背後からシリコンが

 俺にチョークスリーパーをかけてくる


 あっ♡


 背中に当たってる、にやにや



 苦しむ振りをして

 左右に振って背中で

 感触を楽しんでいたが

 シリコンが手を離す


 シリコン「きゃあ!」


 ちっ!仕方ない


 隙あり!ゴブリンパーンチ!!


 シリコンのオッパイにヒットし

 シリコンはリングの外に弾き出される


 審判「終了〜!勝者!セクハラ野郎!!」


 いやいや!!

 勝者の扱いが酷いからぁぁ!!!


 はっ!


 歓声(ブーイング)が上がる中

 俺は背後からの殺気に戦慄する

 生ゴミを見るような目で

 俺を見下している妻の姿


 妻「貴方?

 市役所(離婚届け出しに)に行くのと

 嘆きの牢獄に行くのと

 どっちがいいかしら?

 それとも死役所がいいかしら?」


 俺「冬○先生!!嘆きの牢獄で

 オナシャス!!!」


 妻はニコリと笑いバシルーラを唱えた


 うん、やっぱり君の笑顔が1番だよ


 ………と大空を飛びながら思っていた


 5分後、着地の方法が激突だったのは

 言うまでもなかった


 結局大人の部は妻が優勝したが

 来年からの大会規約には

「ロケットランチャーを装備した

 主婦は参加禁止」という項目が追加された


 いやいやいや!!

 そんなイカれた奴

 うちの嫁以外いねーだろおぉぉぉ!!


 俺の怪我は嘆きの牢獄にいた

 大賢者さんに治してもらい

 仲良くなった、そして文頭に戻る



 パパの刑期はこれから始まる




組み込んで欲しいパロ作品あったら

米で言って下されば対応できるものは

しますよん♡╰(*´︶`*)╯


個人的にそろそろ新しい作品入れようと

思ってますけどね草

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