第10話 部屋
私は春梨さんと買い物を終えて家に着き。
春梨さんは料理、私は掃除をする。
私は春梨さんの事をどう思ってるんだろうか。
まぁ嫌いでもない好きでもないってのが本音でも私達姉妹に入ってこようとしてるのは許せない。二人で姉妹なのに一人増えたら他のなにかになってしまう。
別にそれだけで、崩れるわけではないはずなのに、分かってはいる。分かってはいるんだけど、何故か納得できない。春梨さんの事をそんなに知らないってはあるけども許せないならその感情に従う。
ただ。帰り道や喋ってる時は少し楽しかった気がする
「ただいま~」
と考え事をしていると大好きな声が聞こえてきた。
私は掃除を中断し大好きな人を出迎える。
「おかえり」
「ただいま。ごめんね、仕事が長引いちゃって」
「ううん。いいよ。お疲れ様、もう少しでお風呂沸くよ」
「ありがと。じゃあちょっと着替えて来るね」
とお姉ちゃんは着替えに行き、私は掃除を再開する。さて、お姉ちゃんを待たせるわけにもいかないし、早く終わらせちゃおう
終わってお姉ちゃんに伝えに行こうと思うと話し声が聞こえてくる。
「ごめんね、春梨ちゃん。冬柑どうだった?」
盗み聞きは良くないと思っていても
「いえいえ。大丈夫ですよ、冬柑さんはそうですね。話してくれてました。まぁ私は凄く頑張りましたけどね」
聞いてしまう。
「そっか、ありがとうね。冬柑の事気にかけてくれて嬉しいよ。」
お姉ちゃんは私の事を気にしてくれてる。春梨さんも
「姉妹になりましたし、折角の縁ですし仲良くはなりたいですしね」
「なら、その固い感じをなくしてほしいんだけどな」
「頑張りま…頑張る」
「よしよし、偉い。私も頑張らなきゃね」
「あたま…」
「あっごめん。嫌だった?」
「嫌じゃないで…けど」
「なら。素直に撫でられときなさい。」
「はい。」
目の前にはお姉ちゃんが春梨さんの頭を撫でている。いらいらする。
「お姉ちゃん。」
私は自分の声とは思えない程の低い声が出た。
「おっと、どうしたの?」
「掃除終わったから後沸くの待つだけだからね」
「ありがとう」
お姉ちゃんは分かっていて言葉に出さないんだろう。私の嫉妬は。ダメなことなんだろうか。お姉ちゃんの事は大好きだとダメなことなんだろうか。そんなことはない。私は大好きなことだけでいい。他の事は関係ないけどお姉ちゃんを困らせたくない。
「ごめんね」
「ん?なにが?」
と首を傾げる。お姉ちゃん。
「ううん。何でもない。」
「そっか。」
私も頭を撫でられる。複雑だけど嬉しい。
「あの。あなたたちは半日に1回いちゃつかないとだめなんですか?」
ジト眼をなり私達を見る、春梨さん、別にこれはまだいちゃついてないと思うけど。
「なに~?春梨ちゃん。嫉妬かなぁ」
「別にそうゆう訳じゃない」
今朝と今で何かが変わったのか?
分からないけど、春梨さんは目がクレッシェンドの記号みたくなってる。
「ごめんね」
と笑いながら答えるお姉ちゃん
お湯が沸いた音がして。
「じゃあ私、先お風呂もらっていいかな?」
「いいよ。」
「はい。」
お姉ちゃんは部屋を出てお風呂場へと向かった
姉妹。+1の日常 香花 @love1ayase
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