第9話 買い物
冬柑さんの感情が読めない。
別に私は誰でも読めれるわけではないけど。
私達は近くのスーパーの行く道を歩く。
無言。
私は冬柑さんの事を知らない。から何も話せない、なら知らないなら知ればいい
「冬柑さんは休日なにやってるんですか?」
少しお見合いっぽい感じになってしまったが、それもそうかもしれない。ただ関係だけ作られて、中身は私たちが埋めなければいけない。
冬柑さんがどう思ってるか知らないけど
「お姉ちゃんと遊ぶ」
うん。大体予想通りかもしれない。この娘はほんとにお姉ちゃんばっかりなんだな
「それ以外はしないんですか?」
「最近はほぼしないですね。」
ほんとにこの娘は
面白い。
「どれだけ、お姉ちゃんのこと好きなんですか」
私は意地悪くトーンを落として喋る
「なんですか?気に入らないですか?」
「いやそんなことないですよ。ただ気になって。なかなか珍しくないですか?」
「さぁ、知らないです。私達姉妹は他の人のものさしで計られないから。」
この娘は思ってたより強いかもしれない。物凄く弱いかも知れないけど
「私も形上は姉妹なんですけどね」
「形上はね」
いつもより低いトーンで発せられた声は私の心を冷やした。
が私はもう。覚悟を決めている。
私はこの娘と柚秋さんと。姉妹になる。ほんとのとゆうか。形ではものさしで計られない姉妹。
好奇心から姉妹を見てたけど。私は少し羨ましがってる。好きと言える人が居ること、それを何も臆することのなく言えることそれは素直にすごいと思う。
「で、なんでそんなに柚秋さんのこと好きなんですか?」
「好きに理由なんていりますか?姉妹ですし当たり前だと思いますけど」
う~ん姉妹だからこそ、なかなか好きって言いにくいと思うんだけど。だから私は興味を持ったんだけどな。
私達は会話もそこそこにスーパーに向かい、日用品と食品を買い、
私は少し。ほんの少し、冬柑さんと喋りつつ家へと向かった。
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