第3話 日曜日
今日は日曜だから、学校は休み。
彩乃さんと一日一緒に居ることが出来るから、普通の話とかしてみたいと思っている。
どんなモノが好きなんだろう。
家のことは、あまり聞かない方がいいかな。
悶々と今日の予定を考えてリビングに向かうと、彩乃さんは朝から家中隅々までピッカピカに磨いている。
うん、廊下が眩しくて鏡がいらないくらいだ。
「ぼっちゃま、おはようございます。
今日は日曜日ですが、どこかお出かけされますか?
もしお出かけされるなら・・・
は!
私としたことが、おぼっちゃまの予定を詮索するなんて、大変失礼致しました。
私なんかに今日のご予定を伝えても、何の得にもならないですよね。
逆に、私に予定を伝えたことにより、不幸が積み重なってぼっちゃんの予定が全てパーになってしまうかもしれません。
どうか、私なんぞに今日の予定は伝えず、ごゆっくりと休日をお過ごしください。
は!
でも、お昼ご飯と夕ご飯の時間をお聞きしなくては、温かいお食事を出すことしか出来ない私の数少ない最低限やれる職務を全うすることが出来ないかもしれない。
そうなたら、私はすぐにクビになってしまうのでしょうか。
あーーーーーそうしたら、私はどうやって生きていけば良いのでしょか!!!!」
「今日は1日家にいるから、彩乃さんと一緒にご飯を食べたいな。」
「ぼっちゃま・・・
私なんぞと一緒にご飯を食べてくれるのですか?
ぼっちゃまは神様ですか?仏様ですか?
いやご主人様ですね。
是非ご主人様に召し上がって頂けるように、体の隅々までキレイにして参ります。」
「いや・・・
まずは、普通に朝ご飯があれば十分うれしいかな。」
「そうでした。そうですね。
かしこまりました。
ただいま、すぐにご用意させて頂きますので、座っておまちください。」
今の時刻は、まだ朝の7時半。
今日は1日、無事彩乃さんと普通に話はできるのかな?
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