第9話 何故、僕が? (1)

「何じゃ、李儒理樹~? まだ朕に不満があるのか~?」


 まあ、前回の話しの続きだけれど。


 まあ、この闇色の中華風、チャイナミニスカ、スリットが大幅に入っている魔法ロープを男子の僕が着衣をするのは。


 大変に遺憾で! 不愉快であり!


 こんな容姿の僕の姿を学園の友人やクラスメイト達が見れば。


 自身のお腹を押さえつつ、高笑いの、嘲笑い、中傷受けると思う、と言うか?


 必ずみんなに僕は、


『理樹~、気でも触れたか?』


『理樹の頭が可笑しいくなった~』


『理樹、お前、何かしら、危ないクスリでもしているのか?』


『理樹って、昔から女装癖があるのか~?』


『変態~!』


『スケベ~!』


『痴漢~!』と。


 僕は友人やクラスメイト達から中傷を浴びながら、スマートフォンでの連写や動画撮影をされ。


 Y〇u Tube、T〇k Tok、エ〇クス、イ〇スタグラム、ニ〇ニコ動画等のSNSに投稿され世間の物笑い……。


 じゃないよね?


 今の令和の時代だと、世界中の人達の物笑いの種にされてしまうような、大変に妖艶な魔法ロープを着衣している僕だけれど。


 僕の命には代えられないので、何太后さまが善意でしてくれたことは我慢をするよ。


 どうせ今僕と前世の僕……。


 まあ、相変わらず、今の僕に対して無言で、


『このやろう!』、


『くそやろう!』、


『ぶっ殺してやるからな!』と。


 悪者三原則を呻り、吠えたい勢いで、ポコポコと攻撃をしてくる。


 この黒い影だけの悪しき前世の僕だけれど。


 今僕が、この妖艶で恥ずかしいチャイナ魔法ロープを脱ぎ棄て、裸体になれば。


 先ほどよりも悪しきオーラが強くなっているプチボスモンスターの僕に殴り殺されることは間違いないことだから。


 僕は奥歯をグッ! と噛みしめ、我慢をするよ。


 でもさ、今の僕の容姿と言うか?


 この可愛い容姿は我慢ができないから!


 僕は元々、男子でも甲高い声音だけれど。


 今の僕には喉仏がないから、更に甲高い声音で何太后さまへと。


「不満があるに決まっているじゃないですか~、何太后さま~!」と、僕は吠え。


 更に僕は不満を彼女に放つ。


「何で僕の容姿がダークエルフの少女なのですか~? 教えてください。何太后さま~! 女神さま~!」


 僕はこの通りで、自身の何太后女神さまへと絶叫! 奇声交じりで! 不満を放つ! 吠える!


「……ん? 何で、ッて? 李儒理樹がダークエルフなのは仕方がないことだろう? 李儒理樹、お主は、三國志オンラインをプレイしているのであろう?」


 何太后さまも相変わらず、何処かのアニメのヒロインさまと言うか?


 少年サ〇デーの大マンガ家、先生である高〇先生の作品の鬼娘ラ〇さまのように、フワフワと天女さまのように宙に浮きつつ。


 僕に優艶に甘え、ジャレながら。


「ふっ、ふふふ」と妖艶に微笑みつつ、ダークエルフの可愛い少女化!


 そう! 性転換して、精霊化している僕へと告げ、尋ねるから。


「えぇ、プレイしていますよ」と。


 僕は不満のある声音で、何太后さまへと言葉を返し。


「寝る前もプレイしていましたが何か?」とも、尋ねると。



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