第292話 そんな二人に対して、更に二名が(7)

 だから紀霊将軍率いるおチビな装甲騎兵達は更に刹那状態へと陥るから。


 各自各々の口から。


「ギャァアアアッ!」


「ピィー!」


「クェエエエッ!」


 そして木馬達のいななき。


「ヒッ、ヒィーン! ヒィーン!」


 と、共に。


 絶叫、断末魔が放たれ。


 やはり光の粒子へとデリートと消去しながら。


 数千はいたであろう紀霊将軍率いる、強力なおチビな装甲騎兵達の数を減らし、夏侯淵率いるおチビな騎兵隊達の援護、補助をしていく。


 でもね?


 魔王な董卓閣下と仲の暴君様の連合軍の方も、紀霊将軍率いる装甲騎兵達が敵の攻撃を受けているのを、各自各々が指を咥え、黙って見る。見続けている訳でもなく。


「曹操率いる隊に後れをとるなぁっ! 皆ぁっ! 紀霊将軍を援護するー! 皆ぁっ、直ちに魔力を溜めろぉっ! 今直ぐにだぁっ!」と。


 魔王な董卓閣下と袁術嬢陣営からも凛と勇んだ高らかな声が吐かれ響くと同時に。




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