第291話 そんな二人に対して、更に二名が(6)
刹那──!
「ギャァアアアッ!」
「ピィー!」
「クェエエエッ!」
「ヒッ、ヒィーン!」と。
紀霊将軍率いる、埴輪のおチビな装甲騎兵隊達と装甲木馬達が次から次へと断末魔、馬のいななきと共に消去、デリートしてく。
それでも、魔王な董卓閣下と袁術お嬢さまの連合軍の先鋒隊である紀霊将軍は、身の丈に合わないような木馬に跨り、駆りながら。
妖艶、『うっ、ふふっ』な、郭嘉お姉様の率いる魔法兵達の放った! 放つ魔法弾を避け──。
爆炎、爆煙、砂煙の中を、孫氏の兵法の如く、早き事風の如しで、紀霊将軍は、彼女の言葉、台詞、声色とは裏腹に疾風迅雷の如く突撃を決行してくる。
でも、そんな彼女の、勢い、行く手を阻むようにまた、夏侯淵嬢率いる騎馬隊の援護をするように、紀霊将軍率いる装甲騎兵達へと新たな攻撃、下知が放たれる。
「長弓隊ー! 前にー! 撃てぇえええっ!」とね。
そう、曹操孟徳の覇業に従軍──妹君の曹仁や曹洪の副将としても活躍した名将の一人である
〈シュン!〉
〈シュン!〉と。
風を素早く、勢いよく切りながらだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます