第121話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(22)

「儂に~。儂に言っても~。告げても知らぬは~。李儒(理樹)~。李儒(理樹)は~。とっとと里~。実家~。家へと行って~。ようを~。ようを済ませてくれば~。よろしい~。よろしいだろうがぁあああ~」と。


 李儒(理樹)、自身の主の品のない作法に対して閣下……。



 そう、魔王董卓閣下が、己の主に対して、実家、里、李儒(理樹)に、己の家に帰ってようを足してこいと不満を申す。漏らしてきているようなのだが。と、いったところで、少々話しを元に戻すから。今のうちに済まないと皆に謝罪をしておく。と、いった詫びを入れたところで話しの続きになるのだが。


 董卓閣下と弁姫殿下、協姫殿下の三人……。麗しい戦姫さま三人が、己の主である李儒(理樹)に実家、里、家へと戻り。スナック菓子やポキポキお菓子にコーヒー、紅茶、ジャスミン茶を入れてこい。くるようにと安易に告げていたのは。李儒(理樹)と董卓閣下の寝所が、時空の扉で繋がっているのだよ。魔王董卓閣下の、偉大で強力な魔力でね。だから李儒(理樹)の大事なお妃さま達三人が「早く~。李儒(理樹)~。ポテチ~。コンソメ味~」と。その我儘に続いて弁姫殿下が、「御方さま~わらわは~。ポテチののり味もしくは~? ポキポキお菓子を持ってきてくださいませ~。あなた~」でっ、その後は? 協姫殿下が「殿~。妾は~。エビ~。エビせんが~。欲しい~。食べたい~。母上様に~。協が食べたいと申していますと告げてくださいませ~。殿~」と。



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