崩壊の危機!?

いとはるは道玄坂46が崩壊するかもしれない状況を話し始めた。


「君を信頼してるから言うんだからね。秘密にしといてね。えーっと、道玄坂で一番人気の宮坂小海わかるでしょ?あの子がオタクに誘拐されたの。ずっとストーキングされてたみたいで、昨日の夜に誘拐されたみたい。」


「え!?誘拐!?」


「ちょっと声大きいって。静かにして。そうそれで、運営はオタクがパニックになっちゃいけないからってことで、公表してないんだけど、裏で警察は動いてるって感じなの。でも警察は情報が少なすぎて犯人の候補すらあがっていない状態だから、昔から道玄坂のオタクの君に声をかけたってわけ。」


「なるほど。そういうことか。そういう事情だったら握手会抜け出すしかないな。」


「分かってくれたみたいで良かった。じゃあ早速この会場から抜け出して人気の少ないところで作戦会議しましょ。」


俺ら2人は握手会の会場から離れ、人が少ないカフェに入った。


「ここならゆっくり話せるよね。事情はさっき話した通りなんだけど、言ってなかったことがいくつかあるから言うね。誘拐犯を探すために情報収集をしてもらいたくて、オタクに詳しそうな君を選んだってことは話したよね。私以外のメンバーもそんな風に情報通のオタクと協力して誘拐犯を探しているの。それで、ここからが重要なんだけど、今日握手会に来ている人達を裏切るわけにはいかないから、犯人を今日中に、いや午後3時までには見つけてほしいの。今の時間が午前9時だから、あと6時間で見つけてほしい。改めて聞くけど、協力してくれる?」


「何だか面白くなってきたね。協力するよ。」


「ありがとう!嬉しい!」


その笑顔はめっちゃ可愛かった。やっぱり俺はいとはるのオタクなんだなぁと実感した。



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