9月29日 異世界転生・転移って

 自主企画については……アレコレ言わないようにしようと、最初から決めていた。


 なので、何も言わないでおこう……。


 何故なら、切磋琢磨を目的としている人にしか、私の時間は使えないからだ。


 社畜の時間は有限です。



 さて。


 氾濫する異世界転生・転移作品の中で、気になった題名が目につきました。

 森山智仁さんの『異世界へ行ったら負けだと思ってる』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886363117 )

 面白かった。


 異世界転生・転移にアンチテーゼを叩きつける話は好きだ。

 自分でも書いてるし。

『異世界転生しても社畜は安らぎを得たい』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885075707 )をよろしく。

 5分で読めるよ。(広告)

 あ!! カクヨムコンに出すつもりだから、読むなら12月超えてからでよろしく!!(図々しい)


 また、アンチテーゼ作品を書いてみたいな、なんて思ったりもした。


 自主企画ものもカクヨムコン 作品も考えたいのにね……仕事の締め切りも迫ってんぞゴラァ!

 ハイすみません!!


 今日はあまり気分も良くなく、発散出来ない鬱屈とした気持ちを腹に抱えたまま悶々としております。

 本来ならテキーラでもキメて気晴らし、としたいトコですが、現在投薬治療中なので……


 みんな! 身体は大事にしろよ!

 アラフォーになった時にガタが突然くるぞっ!!


 ……さて。

 本来ならテキーラで消す筈の私の悪意を昇華する為にも、アンチテーゼ作品を書きたいところ。


 そういえば。


 転生作品。

『何故トラックに轢かれなければならなかったのか』

『何故主人公が死ななければならなかったのか』

『何故主人公が転生したのか』

『誰が主人公を転生させたのか』

 ここを突き詰めた作品をあまり見かけない。


 私がカクヨムやなろうで今まで読んだ作品は『主人公が死んで転生ありき』なのに、それが当たり前の如く語られている事が多い。

 主人公が転生しないと話が始まらないからだろうが。


 ただ、時々そういった作品を見ると

『主人公が現代から異世界へ行く意味がない』と思う事もある。

 もともとその世界の生まれで、他とはちょっと違う価値観を持った子、で事足りる事も多い。

 転移作品も田舎から出てきて常識を知らない子、とか、違う国から来た子、で済むような事も。


 何故、そうしないのか。


 必要ギミックなのは百も承知している。

 比較的多数の読み手は、何でもいいから『異世界へ転生・転移をした』作品が読みたいのだ。

 それがその後どんな展開をする予定でも。


 そう、恐らく。

『男子高校生』

『女子大生』

『おっさん』

 と同じレベルでの

『異世界転生・転移者』

 なのだろう。


 主人公がもつ属性の1つ、という事だ。

 属性なので、その属性がそもそもある理由などは説明しない。

 説明は不要だからだ。

 女である、男である、大人である、子供である、という事自体に意味はないのと同じである。


 書きやすいから、ボーイミーツガールを書きたいから、バトルものにしたいから、ちょっとエロい展開を書きたいから、その主人公にした。

 と同じような意味で『転生者である』『転移者である』としているのではないかと、感じる。


 あくまで私の主観である。


 どうせなら、そこも突き詰めて考えたら面白いのに。



 ふと思う。

 私も例にもれないのだが

『選ばれし者』というものが、好きではないのだろうな、と。

 生まれながらにして、天性の才能を持っていたり、世界を救う運命を持つ人物。


 昔のゲームなどはそういった主人公が多い。


 でも、それって、のだ。

 高校に上がる頃には、自分の能力と周りの状況がなんとなく見えてくる。

 家族構成の違いや各家庭の経済力の違い、自分の得手不得手、外見の美醜など、その他『他人とは違うところ』

 それに気づいた時に

 と嫌でも思い知る事になる。


 だから、物語の中で最初から特別視される主人公が、嫌なのだ。


 でも、嫌ってはいるものの『特別でありたい』という願望は持つ。

 特別である事が嫌なのではないからだ。


 だからの『転生・転移』であるのだろう。


 現代では凡人だけど、

 転生・転移することにより、

 のだ。


 また、異世界や違う時代に行く事により、現代では一般的な知識や能力でもなのだ。


 場合によっては、チート能力や、普通なら持ち得ない能力、整った外見、努力する気力などを、新しく付与される事も多い。


 欲しかった特別な力を

『転生・転移で手に入れる』のだ。

 凡人である自分が。

 自分だけど自分ではない、新しい自分が。


 なるほど。

 そう考えるとしっくりくる。

(※あくまで主観なので、私が自分を納得させる為の理論です)


 異世界転生・転移ものに、一人称が多い理由もそれなのではないだろうか。


 特別になるためのギミックが『転生・転移』か。


 なるほどなるほど。

 私は転生・転移ものをイマイチ好まない理由も見えてきた。


 私は凡人である事を受け入れている。

 すこぶる外見が整った人も、天才的頭脳や能力を持った人も、色んな事に秀でた人も、この世には沢山いる事を理解している。

 ハンカチ噛み締めてキィィィとやりたくなる事もしばしばだ。


 でも、いい。

 私は私以外にはなれないと、納得しているから。(勿論他人は羨ましいし、時には妬ましい)



 本来、転移ものは好きである。

 ただ、その後の展開が好きではない作品が多い。似たり寄ったりだから、辟易としてしまうのだ。


 転生ものは……正直、あまり……


 私の苦手な『生まれながらにして特別』な存在だからだ。

 転生してようと、生まれながらに特別なら、もうそれは…………うーん。


 チート能力もあまり好きではない。

 そんな絶対的な能力を持つなら、異世界を一瞬にして更地にしてしまえばいいのだ。そうすれば、戦争で悲しい思いをする人も、これから苦しむ人もいなくなり、争いがなくなって世界は平和になる(極論)



 ついでに言ってしまおう。

 特定個人をディスっているワケではない事を先にお伝えしておきます。


 最近増えた、AI搭載自立式アンドロイド。


 人と同じように思考し、人と同じように人に恋をする。


 もうそれ、AIやアンドロイドじゃなくていいじゃん。

 普通のちょっと頑丈な身体持った人でいいじゃん。


 アンドロイドを登場させるなら、

 機械である悲哀とか、デジタルが人間のように『感情』を持つに至った過程を見たいよ!!


 そうじゃなければ、それって『転生・転移』を属性として持ってるのと同じだよ!

 個人の属性に『AI』『アンドロイド』ってついてるのと変わらないよ!

『美幼女に萌えてる』のと同じだよ!

『主人に素直に従う存在に萌えてる』だけじゃん!!

 それって奴隷とどう違うのさっ!!!




 すみません。

 最近ちょっと漫画で読んだ作品に……胃がキリキリして……。

 今日ホント、精神状態ヤバイわ……



 私はデジタル世界で飯食ってるもんで。

 やっぱりある特定ジャンルに知識を持ってると、そのジャンルを扱った作品を見るとどうしても違和感を感じまくってしまうので……


 サバコン作品、色々手を出してみたんだけど、殆どの作品読むのを休憩してるのは、それも理由として大きい……


 ロボット、AIものが好きだからこその、こだわりっていう至極個人的で主観的な問題でもあるんだけどね……


 邪魔な知識だ。

 趣味として作品を楽しむ時ぐらい、仕事側面は引っ込んでいて欲しいところだよ。


 どうせそういった作品ならば。

『機械の身体だけど感情がある』とか

『人間そっくりなのに感情がない』とか

 そういったギャップを見たいです。

『人間にそっくりで感情もあるけど、生体ではない事に苦心する』とか。


 ナイトライダーのK.I.T.T.とかドラえもん、スターウォーズのR2D2やC3POとかは前者だね。

 だからギャップが生まれて面白いんだと思う。

 そして私が好きなヤツでもある。


『人間そっくりなのに感情がない』とかは、急成長させたクローンでも代用できると思うんだよねー。

 それと『人間そっくりで感情もあるけど、生体でない事に苦心する』の2つは、エイリアン4で登場するよ。エイリアンと戦って生き残る事が命題の映画なので、そこに焦点は当たってないけどね。でもこの映画も好きだよ。



 彼でなくてはならない意味

 彼女でなくてはならない意味

 彼・彼女である必然


 ストーリー的に明示されてる必要はない。

 でも、作者が意図してるかしてないかで書き方のちょっとしたニュアンスに現れるから、そこで面白さに差異が出ると思っている。

 特に、小説なんかは、特にそれが顕著に出る。


 勿論、カクヨムにもそういった作品はある。

 それに出会えると、面白くって寝不足になるのですよ。

(また3時過ぎまで読みふけっちゃったよ……)



 そこを肝に銘じて作品を書いて行こうと思います!!

(そしてまた、作品の公開速度が下がるんだよね……もー……)



 今日はこれぐらいかな。


 以上!!

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