どんな話を書こうか?
募集開始前〜4月2日①
『サイバーセキュリティ小説コンテスト』
これほど自分に合ったテーマってなくね?
そんな事を思ったのは、コンテストの広告が上がってすぐの事でした。
なんで自分に合ってると思ったかって?
私が元IT社畜だからだよ!
未だにITエンジニアですからね!
言わばプロですよ!
なんちゃって知識じゃなく本物が書けるんだよ!
これが書かずにいられるか?! 否ッ!!
私は昔はIT系ドラマを観ませんでした。
だって観るとツッコミたくなるから。
昔あったドラマでITベンダーの社長がソートの速度を上げる為のアルゴリズムを考えてる、なんて描写がありましてね。
会社の経営者がそんなプログラマ初級者向け問題みたいのをやるんじゃない! 経営しろ! 会社を!
なんて、憤ったものですよ。
だから、今度は自分が、サイバーセキュリティについて本物の知識で書いてやんよ!!
と、思ったんです。
甘かった……
何も思いつかない。
何も降ってこない。
小説の女神様は私に微笑みを下さりません。
そもそもファンタジーばっかり書いてる自分が、現代の、しかもIT系のストーリーを考えるなんて、やったこと無い。
考えたこともない。
だから何も思いつかない。
応募する前に躓きましたよー。
はーい。既に挫折しそうですよー。
筆が進まないどころか、一文字も書けませんよー。
でも承認欲求満たしたいよー。
あわよくば賞金欲しいよー。
いやむしろ賞金目当てだよー。
暫くして考えました。
取り敢えず、まず『サイバーセキュリティ』で思いつく設定やネタを書き出してみたらどうかと。
その中で、ピンとくるモノを書いたらいいのではないかと。
と、いうワケで、
まずはそこから始める事にしました。
【書き出したネタ】
①ウィルスやアンチウイルスを擬人化して主人公の周りに侍らせてハーレム
②ネットの世界に擬似的に転移して、マトリッ◯ス的に異能バトル
③マスコット的なキャラを登場させてナビされつつITエンジニアとしてのスキルを高めていく話
④ネットストーカーに殺された妹の敵を、IT技術を駆使して探し出して復讐する話
存外自分の思考範囲が狭い事を痛感した。
が、そんな事に打ちひしがれている暇はない。
取り敢えず、書き出したネタに対して色々考察をし、どれを書くのかを考えてみた。
①…擬人化したキャラたちが、日常ほのぼのとキャッキャウフフするだけで、10万~16万字も書けるか?
否。
そもそも、そういう系の話を個人的に面白く話を書ける自信がない。というか、自分がそんな話が好きじゃない。
却下。
②…既に手垢付きまくり設定。恐らく一番サイバーセキュリティ小説コンテストで使用される設定。
異能バトルってなんだよ。
『くらえ! SSL証明ストリング!』とか叫ぶってか?!
無理だよ!
ハードル高すぎるよ!
書きながら笑うよ?!
却下。
③…ただのITの教科書になる恐れアリ。一番書きやすいけど、ストーリーに出来ない。
話に起伏を持たせられない。
無理矢理問題起こさせる?
『コマンド間違えてデータベース消しちゃった☆』とか?
胃に穴が開くわ。
却下。
④…暗い。
却下。
あれ?
書ける話なくね?
でも、もうネタが思いつきません。
今ある設定で書ける気もしません。
いきなり挫折でしょうか。
否。
諦めるにはまだ早い。
だって締切は8月31日までだもの。
まだ時間はある。
頑張れ自分。
100万円の為に。
という事で、違う視点から何を書くか考える事にしました。
締切まで、あと約5ヶ月。
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