　2024年1月20日、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM（Smart Lander for Investigating Moon）」が、月面への着陸に成功しました。日本は月着陸を成功させた5番目の国ということになります。SLIMが着陸したクレーターは、JAXAがに提案した「SHIOLI」という名称が国際天文学会（IAU）によって認可されました。歴史のターニングポイントに挟まれる栞となるようにという思いが込められているそうです。

　SLIMのミッションは、大きくふたつ。ひとつは「軽少な月惑星探査システムの実現」です。もうひとつは「月面への高精度着陸技術の実証」です。前者のミッションは、軟着陸した時点で成功（ミニマムサクセス）といえます。後者は、100ｍオーダーのピンポイント着陸を成功させることで、これは1ヶ月後くらいに成功の可否が判明します。成功すればフルサクセスとなります。

　ただ、現時点で太陽光パネルによる発電がうまくいっていないようなので、エクストラサクセスとなる月面での活動は難しい状況かもしれません。

　少し前に、アメリカのアルテミス計画の遅延が発表されたり、アメリカの民間会社による月着陸が失敗したこともあって、ハラハラしていましたがひとまず成功してよかったです。