ライダーとはなんぞや?
ライダーと聞けば、ある年齢以上の方(と特撮クラスタ)は仮面の人を思い出し、また若い人はサーヴァントのひとりを思い浮かべるかも知れません。でもここで話すのは、ライダー(Rider)ではなく、ライダー(LIDER)です。
ライダーとは、簡単に言ってしまえば、レーザーを使ったレーダーです(ややこしや)。放射したレーザーが粒子に当たると光が散乱します。その散乱光を受信し、時間による変化を観測することで、粒子の動きを捉えることができます。
気象レーダーは、雨雲の中の水分子を観測しますが、雨雲がなければ何も見えません。しかし、ライダーの場合、水分子よりも小さいエアロゾルと呼ばれる空気中のチリも観測できるのです。JAMSTECでは、船の直上にレーザーを照射して、上空のエアロゾルを観測する研究を行っています。
羽田空港や成田空港には、気象レーダーとともにライダーも設置されており、空港周辺の気流を観測しています。ただ、設置型のライダー装置は非常に高価なので、地方空港などには導入されていません。現在、安価で小型なライダー計測器も開発中で、熊本空港などで実験が行われています。
また、JAXAでは航空機に搭載するライダー装置を研究開発中で、ボーイング社のエコデモンストレーション2018で、実証試験も行われました。航空機にライダーを搭載できれば、前方の乱気流を発見することができるのです。
SFのネタとしても、「ライダーで探知」なんて、少しかっこよくありません?
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