　男のロマンと言えば、昔は宇宙戦艦で旅立つ男の胸にあったものですが、だんだんと熱っ苦しくなって、今やグルグル回るものに。そう、ドリルです。

　前回、ヘリコプターの話をしたので、同じトルク繋がりでドリルにも触れておかないといけませんね。ドリルもヘリのローター同様、回転します。ということは、反トルクも生まれます。たとえば、「サンダーバード」に登場する「ジェットモグラ（Mole）」は、台車に乗っている時には反トルクを地面によって抑えることができますが、台車から離れた途端、反トルクの影響で本体がグルグルと回転してしまい、中に乗っている人は目が回ります。それだけじゃ済みそうにありませんが。

　その点、「ウルトラセブン」の「マグマライザー」は、ドリルに対して車体が横に広くなっているので、反トルクという点ではクリア出来そうですが、ドリルが掘削する穴の大きさに対して車体が大きい点が気になります。何の作品かは忘れましたが、ドリルが反転二重構造になっているものもありました。あれなら反トルクは抑えられそうですが、本来の目的（地中を掘り進む）という点では疑問符が。

　映画「ザ・コア」に出てきた地中をレーザーで掘り進む乗り物の方が、現実的ですが、ロマンがないですねぇ。