全ては君のほしいまま?

 どうも、おなじみとなってきました。イカあきです。


 皆さん、小説書いてますか?

 どんな小説ですか? かっこいいですか? 笑えますか? 泣けますか? 楽しい話ですか? 悲しい話ですか?

 カクヨムでは異世界ファンタジーが人気ですね。ファンタジーといえばかっこいい主人公とかっこいいアクションシーン! ……がやっぱり売れ筋なんでしょうか?


 そんな皆さんのかっこいい主人公たち、すごい力を手に入れたばっかりに「ほしいまま」な振る舞いになってしまってはいませんか?

 今回はこの「ほしいまま」の話です。


 さて、早速ですが問題にいってみましょう。

「名声を手に入れた彼は、ほしいままの振る舞いをした」

 この【ほしいまま】どんな漢字を使うか分かりますか?


 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓


 これ、実は「ほしいまま」と書きます。どうでした? 分かりました?


 辞書によっては「ほしいまま」や「ほしいまま」などもありますね。

 とにかく「欲しいまま」とはまず書きません。


 漢字が違うということは、意味合いも「欲しい + そのまま」とは少し異なります。

「ほしいまま」というのは広辞苑によれば「自分の思うままに振る舞うこと」だそうです。「欲しいものを全部手に入れる」という意味ではないんですね。


ほしいまま」の字は「てき」という言葉に使われる文字です。というか、ほかの単語で見たことがありません。

 恣意的は「自分の好みや思いつきで行動すること」まさに「ほしいまま」そのものです。



 さて、似たように、知っている言葉の組み合わせのような単語でも、場合によっては意外な漢字が当てられている言葉というのがあります。

 いくつか思いつく例を挙げてみましょう。



【こいねがう】→「こいねがう」「こいねがう」

 これは「ねがう」とも書くようです。

 切に望む、という意味です。誰かに土下座してお願いするというような意味合いとはちょっと違います。


【かえりみる】→「かえりみる」「かえりみる」

かえりみる」は反省するときに使います。

かえりみる」は過去を振り返るときに使います。ここに反省の気持ちは必要ありません。

 どちらも、「返り見る」と書くと独特の意味が伝わりません。


【こころざす】→「こころざす」

 成し遂げようとする目標を定めること。

心差こころざす」ではありませんね。



「かえりみる」「こころざす」は学校でも習うはずなので、それほど難しくはないですね。


 何となく知ってる言葉も、組み合わせると違う意味が生まれてくる。日本語にありがちなことですが、知っていると知らないでは大違い。

 全く、日本語って困ったものですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る