「テクノブレイクで死んだ俺の異世界絶倫無双」★★★★
今回はにょ(@J0ic3tkS0ijrQZX)さん推薦で、モアイノベルス出版、
この作者さんは初めてだったので調べてみたらなろう出身の方で、書籍化も何作かされている作家さんらしいですね。大判ほとんど読まないから分からん。さらに今作は中でもノクターンノベルズで連載されていたものが書籍化したものということ。
その辺詳しくないので語れませんが、まぁ概ねフランス書院のノリでした。
以下あらすじ。
――――
某動画配信サイトで24時間オナホレビューを敢行し、配信終了と共にテクノブレイクを遂げた真性の阿呆・
死んだ彼は女神と出会い、一つ能力を授かって異世界転生させてもらうことになったが、そこで猛が選んだのは、尽きることの無い性欲に耐えられる絶倫の肉体だった――。
どんな事情も情事で解決? 猛の汁まみれな聖剣伝説が今、始まる。
――――
あらすじからかましてくるなぁと普段そっち系を読まない人間なので思いましたが、類似作を見てるとまだ優しい方ですね多分。とはいえ本編はこれ以上に酷かった(褒めてる)。無双してたけどヒーロー要素ゼロよ。闇の中でもかなりの暗黒サイドよこの主人公。
だっていきなり、手に入れた絶倫を授けてくれた女神様本人で試す野郎がどこにいるんですか? 一枚目の挿絵から女神様快楽堕ち is 何……? 堕とした女神様からさらに追加で能力をもらうことに成功してるし……そして何故そこで自身を含む感度3000倍の範囲効果を望むのこいつは? もう全身が下半身にも程があるよ……。
さてさて絶倫の肉体と幾らかのチート級能力を手に入れて転生した猛。しかしそこは森の中で、いきなりオークに襲われる展開。
さぁここで並の小説なら現地の女騎士が颯爽と現れて「危ないから下がってろ!」などと言われるもオークに押されグヘヘ展開寸前、しかしそこを主人公がチート能力で助けてハイ一目惚れ、という流れが予想されるところですが……いえ確かに女騎士は出てきましたけど……。
猛は「フェロモン言語」なる能力で全ての生物の感情をフェロモンから読み取り、さらに伝える事ができるという能力でオークと会話した結果、「襲う」という共通の目的があることに気付きオーク側と結託するわけですから。2枚目の挿絵がオークと一緒に女騎士をヤってるところって、カオスだよ……カオス過ぎるよ……さらには主人公が感3000倍を発動した途端オーク達はテクノブレイクで死ぬし、女騎士は快楽堕ちで主人公に依存状態になるし……分からない、作者がどんな感情で書いてるのか分からない……そりゃ感想に三点リーダマシマシにもなるよ……。
そしてその女騎士ニータがその転生で降り立った王国の騎士団の分隊長で、そのままズブズブに王国内に入り込むわけですからね。対決を申し込まれても感度3000倍&奥義・快楽秘孔突きの最強コンボで騎士団長まで倒してしまうし。バトルシーンで敵味方人間魔獣関係無く血より白濁液が飛び散る小説もそんなにないでしょ。
転生から一ヶ月、騎士団長、さらには国王の右腕にまでトントン拍子で成り上がった猛を、他者が目を付けないわけもなく。そこで出てくるのが隣国に住む魔女・ドローセア。この魔女もまた性に関する魔法を突き詰める求道者で、猛に接触してくるわけですね。作中唯一のまともなピンチシーンです。しかしまぁ、猛も現世からの性の求道者。それはもうすさまじい戦いでした。ただネタバレ感想であっても書けるような内容ではなかった。
『最早俺達の周りで、白と透明に濡れていないところなんて無かった。』
この一文から察していただけると幸いです。
全体を通しての感想ですが、ハーレム形式にも関わらず、ヒロインズがメインヒロインの第二王女以外、個性が無いのが損しているなと感じました。まぁ王女だけが猛の能力に耐性を持っているし、なんなら主人公と会話した中で唯一の処女なわけですし(まだ一巻ですよねこれ?)。結局みんな快楽堕ちなので、個性は出せないなぁというのは分かるんですけどね。設定に主人公以外キャラが負けていると言わざるを得ない。
とはいえギャグとしては、下ネタありなら満点というクオリティでした。終始笑ってましたしね。ウェブのストックも十分で、二巻も既に刊行が決まっているということ。楽しみに待ちたいです。
面白かったけど、キャラの立ち具合という観点から評価は星4にさせていただきます。気になる方は、ウェブ版でもいいので是非一読してみてはどうでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます