第37話お腹がいっぱいだとなんにも考えられないよね

 ていうか、お腹が空いてても何も考えられないんだけれども。

 :ようするに、ガキってこと。

 :そっか、気づかなかった。失敬。

 自分で作ったポテトサラダが残っちゃうといやだからって、モリモリ食べてたら後でズズン、とお腹に直撃。

 :おまえ……。

 :いつかおまえ、糖尿病になってしまうぞ。

 うん、遺伝的にも危ういんだよね……。筋トレして寝るか……。

 :ますますモリモリ食べるはめになるぞ。

 じゃあやめる。

 …

 レンタルDVDで『メアリと魔女の花』を観たんだ。音声ガイド付きだったからそれで観たら、おもしろかったよ。感動しちゃったな。

 :自分自身はどうしたいの?

 うん、電気が魔法なら原子力も魔法って世界だよね。原子力なんて(魔法なんて)いらないってヒロインが言ってるんだから、みんなソーラーエネルギーにすればいいんじゃない? 結論を言えばだけど。

 :うむ。

 しかし、結にもってくまでがよかったよね。ヒロインが果敢でさ。赤毛の魔女は天才! っていうのもよかった。赤毛の子、いいなーって思っちゃった。魔法の大学もそりゃあ楽しそうでよかった。シャボン玉の中に入って移動、とか。

 :一応だけど、めちゃくちゃ詰め込んでありましたね。

 それどころか、今までのヒロインと全然違った表情をしてた! 上から俯瞰した感じとか、乙女な仕種満載、とかとかとか……あ、あとね、ジブリで張りついた笑いをしたヒロインは初めて見た気がする。

 :正直者だから、ジブリは。

 :そうそう。ほとんどジブリは正直者ばかり。

 :嘘ついて笑ってるのなんて初めて看たお。

 そんなんだったから、新生ヒロインもっと早く観てればよかったなあって。なんだろ。メアリの作監はどなただったのかしら。宮崎駿監督じゃないひとが描いてらしたのかな。視線を落とす感じとかが、「え?」って思う。違和感ある。ほうき君のびょんびょんはねる感じとか、大事なヒロインを石橋の上に落としちゃう演出とか、こちらはハラハラするんだよね。大人目線で見た少女って感じかな。あれ、原作が存在するのね。読んでみたい。

 …

 ああもう、今日は雑談に終わりそう。

 :なんにも考えられないからね。

 おやすみ~~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る