第29話また書けないし……
書けない……書けないよお。
ナチュラルミネラルウォーター飲み干しながらPCに向かうけど、これが進まない。
昨日、田舎へ行ってて一日書かなかったせいかなとも思うけれど、これまで少しずつ進めてきた『魔王が勇者!』がちーっとも進まない。
一昨日は夜と早朝と昼にかけて、こつこつ枚数を稼いでたんだけど、つらいなあ。
体調崩してまで書き続けてきたのに、たった一日文章から離れるだけでもうこれだ。
ねえ、疲れたよお。
:無理に書くな。
無理なら無理でいいけど、無理だと思うのがいや。
:いいなあ。
なにが? 絶賛スランプ中よ?
:……。
なにか心配事?
:単純なことよ。おかしい。おかしくなってるの、おまえの頭。
どこが? なにが?
:頭、おかしい。
スランプなのがおかしいの? それはそれで本望。
:せっかく時間があるんだから、楽しんだら? 人生を。
たとえば?
:外にいくとか。
さっき自販機まで行った。雨の中、傘さして。
:うーん。
あじさい、見にいこうか? 公園とか。
:うん。
疲れてる?
:うん。
手摘みレモンのナチュラルミネラルウォーター、もう一瓶飲む?
:うん!
わかった。買ってくるから。待っててね。
:うん、早く、早く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます