第28話なんのかんので書いてきた

 事実は事実だ。

 一体いつからやってきたのかはわすれたけれど。

 まあ、カクヨムで初めてWEB小説投稿をして、で……つっぱしってきた。

 最近特に顕著なんだけど、ほとんどふり返らない。

 昔の作品なんて読みたくない。

 そりゃもちろん、そのときどきの精一杯がこめられてて、あまずっぱい気持ちもあるんだけれども。

 何を隠そう、わたくしはマルチタスクではなく、モノタスク。言い換えれば、一つのことにしか集中できない男性的な脳みその持ち主。

 なんでそうなっちゃったんだろうなあ。わかんない。

 逆に集中できないといらいらして、結局なにも手につかなくなる。

 自分、不器用なんで。とか言ってる場合じゃないのはわかっている。

 どうにかせねばならないときが来るんだろう。おそらく。

 そのときは全力をもって逃げる。

 最近顕著と言ってはみたけれど、そう。なんだか集中できてきているのだ。

 それで、過去の作品を読み返してみた。何の気なしに「なっつかしー」とか言って。

 あまずっぱいね。うん……。

 やっぱり集中しないと物が手につかないので一気に処理してる感がある。

 内面が充実してなくて、ガタガタだったときのはひどい。記念に残しておこうか(苦悶)

 どうしても苦痛になってきたら、直すから。そのときは読んでやってください。

 :へい。いいこと聞いた。

 ん?

 :ラブシーンかけるようになった?

 なったさ。女性になりきってみたり、男性の描く女性像を思い浮かべてみたり、数少ない経験を思い返したりして。

 :多分ね、勘違い多いよ。

 どういうこと?

 :まわりが「こう」と思ってるのをうのみにしている。

 そう? たとえば?

 :うーん、怒んないできいてね? ラブシーンは、

 うん。

 :もうけもうけ。

 はい?

 :うん、いまいちおとなしい。ラブシーンって感じじゃないね。

 盛り上がりに欠ける?

 :一回でもいいから、しみったれた男の気持ちを考えて、汲んで、書いてみたら?

 ええ? どういう感じなのう?

 :えっとえっと、どういう感じかっていうと、おとなしくて感情表現が滅多にない娘が、ラブシーンだけ大胆、とか。内気そうなのに大胆! っていうのがツボなの。

 へえ。じゃあ、キャピっとした娘が一人できゃあきゃあ言ってるのはダメ?

 :多分、ダメだと思うよ。

 そのへんのバカ娘って感じするかな?

 :するする。

 ゴーン。がんばって書いてるのに……!!!

 :プロットに書いたものがいけない。

 :なるほど、こういう路線……って感じなのよ。もっとねー、カチカチの方がつつましやかで大胆不敵。こういうのを書いて。

 最初に言ってよ、ばかー!!! 人がせっかく人格壊してまで書いてるっていうのに!!!

 :そう。それこそ無駄なあがきよ。

 なんなのそれは……ッ。


 でもまあ、失策だったとしたって、書き上げるんだけれどね。

『魔王が勇者!』よろしくお願いいたします!

 :ふっきれたな……。

 :ご苦労様。

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