第6話 倒産

鏡太郎きょうたろうのスマホに来たメールは自社が倒産の危機に晒されているという内容だ。


同僚の御倉久典おぐらひさのりからの走り書きのような内容だった。


寝耳に水のような事態だ。


どうも折口玲子おりぐちれいこと別れてから、一斉に色んなことが勃発してる気がする。


しかもタチの悪いことばかりことばかり……。


8時に会社に駆け付けるが、誰もいない。


コピー用紙が多少散乱しているが、泥棒に荒らされた感はない。


電話が何度か鳴るが、すぐプッツリと切れてしまう。


同僚の御倉久典と川井順卓かわいじゅんたくの携帯に連絡するが、繋がらない。


一体我々の会社はどうなってしまったのやら。


3階に上がり、秘書課を尻目に見つつ、社長室に向かう。


何度かノックするが、返事はない。


思い切って開けると、驚愕の光景を見る羽目になった。


2018(H30)4/10(火)


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