第2話茶色の目

翌日、柳が来た。皆はがっかりしていた。

柳とたまたま目が合った。そのとき、違和感を覚えた

目の色が、片方だけ違う…。

ぼーっと見つめあっていると、美しい顔になる病気を発症した女子に柳は蹴られた。

右足も、蹴られている。あんなか弱い足なのに。

僕は無意識に彼女を連れて教室を出ていた。


保健室についた。どこか割れていないか一緒に調べた。

彼女の片目はタイガーアイ。もう見えていないらしい。髪の毛もブラックパールになったと言った。

かかと部分が少し割れていた。応急処置の仕方は彼女は知っていた。

じわじわ宝石になっていく柳。怖くないのかと思いふと顔を見てみると。彼女の目からたくさんの石がこぼれ落ちた。

「あはは、涙も石になっちゃった…。ほんともう、やだなー。」

カラフルな涙を眺めた。

ラピスラズリ、アクアマリン、サファイア。

青い涙。

とても美しい涙だった。

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