番外編:もっと本を読もうよ!


 企画のテーマとは異なりますが、最近感じたことをこの機会に。



 まず、文章の作法について。

 私もここで書き始めてから知りました。

 学校で習う作文のルールとは少し異なる小説としての作法。知ってから、あらためて手許にあった小説を読んでみると、確かにこの作法に則り綴られています。

 少なくとも「小説」を書こうと思うなら、ルールは守ったほうがいいと思っています。


 ・改行したとき、行頭は一マス空けて空白を設ける。

  ただし「 」(会話文)のときは行頭でも空白を設けない。

 ・三点リーダー …… 、 ダッシュ ―― は二個一組で使う。

  … や ― は間違った使い方。

 ・文章の終わりには句点(。)をつける。

  ただし、とじ括弧(」)の前には句読点を置かない。


 たった三つの基本ルールなんだから、守る方が印象は良いのでは。内容以前の話として「あぁ、書き方も知らないのか」と読まれない場合もあるそうだし。

 ルールを守って書いてあるから読まない、なんて人はいないはずなので、迷うくらいならばルール通りに書いたほうが絶対にいいですよ。



 それと誤字、というか……もっと字の意味を理解して書いて欲しい件について。


 先日、カクヨム内でこんなことがありました。

 ある方の話を読んでいたら、こんな表記が(記憶に頼っているので、表記は若干異なるかもしれません)


 ――(前略)―― 洗面所や風呂場を覗くと一部屋しかないアパート


 誤字に気づいて頂けますよね。

 × 覗くと → 〇 除くと

「覗く」は覗き見るの意ですから、洗面所や風呂場を覗いたら既に二部屋あるんだし、この場合は「洗面所や風呂場を除いて数えたら一部屋しかない」という意味で使うのは明らかじゃないですか。

 単に変換ミスだと思って、作者の方に誤字ですよと伝えたら――

「辞書で調べて書いてます。除くは『除ける』という意味だったので、覗くが正しいはずです」と返されてしまいました。


 ただただ絶句。開いた口が塞がらず、それっきりスルーさせて頂きました。


 いくら辞書を使おうと、Wikipediaで調べようと、書き手の語彙力というか、言葉に対する意識が希薄だと残念な結果にしかなりません。

 文章を書いて何かを伝えようと思うなら、せめて文字の持つ意味を考えて書いて欲しい。切にそう感じた一件でした。



 まとめ。

 もっと本を読もうよ。

 活字に触れようよ。

 文字を使って発信するなら、文字をもっと理解しようよ。

 以上、人生の先輩からのお願いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る