第5話 魔王というのは... ...
形を変え、姿を変え、今も色濃く受け継がれていく魔王達、魔女達。それは、魔王と魔女と呼ぶのもはばかれる、私からしたら未知の領域。そこに行くことは容易な事だが、私の本能が怖いと言っている。彼達は彼達なりに、彼女達は彼女達なりに数奇な人生を、歩んできたのは見てとれた。それを欲していなかったとしても抗えず抵抗出来ずに慣れてしまったもの、欲するあまりに抵抗すら出来ずにいるものもいる。
だからと言ってそれを否定する事も今の私には出来ない。彼女達、彼らには、それだけの魅力があるし、それだけの対価を払ってでも、手に入れたいと思う人は、沢山いるのだろう。簡単ではないが昔より簡単に感じる場所に、彼らは彼女らはいる。いつからいるのだろうか、そんな事より、私はやるべき事がある。
そんな事より... ...。あまりにも昔の思想すぎて一部の人からは、反感を持たれる。だがしかし、今の私には最重要事項。彼から発せられる言霊を、沢山の人に知ってもらいたい。私にそっと差し込む一つの光。私にも忘れかけていた光を放つ彼に魅力を感じないわけがない。そうそれは昔の話。忘れかけていた昔。覚えていない私に、彼はそっと話てくれた。そう僕はね... ...
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