第43話 グダグダ展開をデレて締ようという考えは安易である

 店の中に入って来たタカシは、困惑した表情のまま店内を見回してから首を傾げた。


「ポストアポカリプスのコンセプトは格好良いと思うけど、商売道具まで穴を開けるのはやり過ぎじゃないのかな?」

「ムキーー!! そのネタはもうやったわ!!」


 桃がタカシの独り言に両手を上げて抗議する。


「そうなの? てっきり桃の事だから、商品を売るついでに修理代をせしめようとしているのかと思った」

「あれ? ……それはそれでアリかしら?」


 桃は少し考えた後、首を横にブンブン振った。


「やっぱりダメ。最初から中古になるから、元の価格が落ちるわ。それで、今日は納品しに来たの?」

「納品?」


 桃の話を聞き、暇そうにしていたルイーダに質問する。

 この干物女は自分に興味がない事になると、無関心を超えて相手の存在すら認識しない。


「剣の鞘とか取手の木工に必要なのは全部外注委託してる。タカシもその一人だ。逆に鉄加工の受注はこっちがしているけどな」


 そういえば、ショットガンの砲身部分はコイツが作成していたな。


「キンググレイスに着たばかりで貧乏だった頃は、それでしのいでたんだよね」


 俺とルイーダの話を聞いていたタカシが「ははは」と笑いながら答えていた。

 ちなみに、後で聞いたらこの外注を考えたのは桃のアイデアらしい。このクソ女は金が絡むと発想が柔軟になる。




「それで今日来たのは、マリアさんにエンチャントの注文をしようと思ってたんだけど、レイ君が居るなら先に注文の話をした方がいいかな」


 タカシの言う注文の品とは馬車の事だろう。


「ああ、いいぜ。それで前金はいくらぐらいになる見込みだ?」

「うん。だけどその前にチョット待ってね」


 タカシは話を止めると、鞄をガサゴソ弄って色紙とペンを出した。


「ロビンさん! サインをください!!」

「え……サイン?」

「有名人のサインを集めるのが趣味なんです、お願いします!」


 やっぱり、コイツはまともに見えて何処かがおかしい。

 現実の有名人ならいざ知らず、ただのネットゲーマーのサインなんて貰って何が楽しいのか俺には理解できない。

 もし俺なら、殴りたい相手に向かって「サインを下さい」とおだてながら笑顔で近づき、書いている最中にぶん殴って貰ったサインを破り捨てる。


 タカシは戸惑うロビンからサインをもらうと、今度はウキウキ顔で俺にも色紙を渡した。


「レイ君もお願い」

「そういえば、そんな約束だったな。だけど、何で俺のサインなんて欲しいんだ?」

「だって、このゲーム初のガンナーとして有名じゃん。ネットじゃ卑怯者とか、殺人鬼とか、やってるゲームが違うとかいろいろ言われてるよ」

「その全てが悪口で、そいつ等に向かって銃を撃ちてえな」


 俺の愚痴を余所に、話を聞いていた桃とルイーダがプークスクスと笑う。

 二人に向かって軽く睨んだ後、タカシから色紙を受け取ると、白い色紙にでっかく「私、セシリア、クソビッチ。ギルド『ラブ&ピース』に入って一緒に遊ぼうね」と書いてタカシに返した。


「……これはチョット酷くない?」

「ああ、ゴメン。あのクソビッチを急に思い出したら、無性に書きたくなって思わず書いた」

「仕方がないなぁ……」


 タカシは俺からサインを受け取ると、鞄にしまって別の色紙を取り出した。

 ……お前、色紙を何枚持ってるんだ? 俺のサインなんかよりも、街中で適当な女を捕まえてマン拓でも取って来いよ。


「今度は真面目に頼むよ」

「いや、今の冗談で描いて悪いと思っているけど、恥ずかしいから捨てて」

「これも一応記念だから、大事に取っとくよ」

「俺の恥ずかしい歴史がまた1ページ」

「「銀えーでん! 銀えーでん!」」


 昔アニメにもなった。とあるSF小説のネタを言ったら、桃とルイーダが二人揃って腕を振りながらネタを口にしていた。

 今度は普通にレイと書いた後、『ニルヴァーナ異邦の11人から除外された男』と書いてタカシに渡す。

 その際、ローラさんが色紙を見て「まだ、根に持ってるのね……」とため息を吐いていた。




 タカシはローラさんからもサインを貰っていて、彼がうきうきしていると奥からマリアが戻って来た。


「さすがは品質100%と言ったところだな。付けられるエンチャントが凄かったぞ」

「興奮して発情するのは構わないが、何のエンチャントを付けたんだ?」


 同じネットゲームをしていても、生産キャラの性癖は理解できない。


「ジンはNPCだから死んだら終わりだと考えて、体力増強をメインにした」

「……なるほど。確かにその通りだ」


 俺も死ぬけど、マリア達は部外者だから言わないでいる。


「それで、料金は幾らになるのかしら?」


 ローラさんからの質問にマリアが顎に手を添えて考える。


「ふむ……材料費だけなら224gだが、エンチャント代込みで360gだな」

「高いか安いか分からん」

「安いに決まってるじゃない。品質100%よ。もし売ろうとしても、値段が高すぎて逆に売れないわ! ……あれ? だったらお金になるから、今売らないとダメなのかしら?」


 俺が質問すると横の桃が怒った様子で文句を言ってきたが、その途中で自分も首を傾げていた。馬鹿だと思う。


「ローラさん、払える?」

「もちろんよ。マリア、領収書は頂戴」

「分かった」

「360gをポンと出す、お前等の金銭感覚が分からん」


 今のやり取りを聞いていたロビンが呟くと、タカシも同意して頷く。


「ジン。貧乏人が僻んでいるから、今すぐ着替えて自慢してやれ」

「…………」


 買った装備を渡すとジンが頷き、その場で着替え始めた。


「……さすが元男女兼用性処理用品だな。何のためらいもなく公然の場で脱ぐとは恐れ入ったぜ。だけど、ただでヌードを見せるのは少しサービス精神が旺盛すぎやしないか? 淑女のアソコから汁が溢れてベッドシーツを濡らしそうだ」

「別にNPCの裸を見て興奮なんてしないわよ」


 俺の話に桃が言い返すが、ローラさんは手で顔を覆って見ていないを装っているけど、その指の隙間からジンのヌードをガン見していた。


「だけど、世の中の男は普段は淑女、ベッドの上じゃ痴女ってのが理想らしいぜ」

「草食系男子の変態願望ね」

「女子は違うのか?」

「普段はワイルド、ベッドの上では紳士で優しくしてくれるのが理想じゃない?」

「尻軽ブスの捻くれ願望だな」


 俺と桃が言い合っていると、ジンの着替えが終わった。

 見た感じ真っ黒。新たな中二病ルックが誕生した。


「裏で着替えて現れればそれなりに褒めるところだけど、目の前で着替えられたら何も言えねえな。だけどそれなりに似合ってんじゃね? 襟もとを鼻の下まで隠せば、ヤリチンでメラニン色素が真っ黒な包茎治療の広告塔になれるぞ」

「それは褒めてるのか?」


 俺が褒めていると、ロビンが横やりを入れてきた。


「俺なりの表現で褒めているつもりだ。まあ、気持ちが相手に伝わるかは考慮してないけど」

「今日のお前って、全方向にイキってるな」

「何だ? お前もアニメや漫画で主人公がチョット偉そうにしていると、直ぐにイキってるって叩くイキったアンチの類か?

 俺は別にハードボイルドを極めてイキってる訳じゃないぜ。ただ、お前と違ってデリケートだから昨日の余韻が冷めてないんだよ」




「そろそろいいかな?」


ロビンとやり取りをしていたら、痺れを切らしたタカシが話し掛けて来た。


「ああ、低レベルの馬車を市場価格よりも高額で提供する話だったな」

「今日のレイ君はトークがキレッキレだね」


 冗談を聞いたタカシが肩を竦める。


「昨日はシコッてねえけど、スッキリしたからか?」

「それは良かったね。馬車の件だけど何とかなりそうだよ」


 今のブラックが入った冗談を軽くスルーするタカシに、一瞬只者ではない。そんな気がした。


「……具体的に頼む」

「えっと……まず、何故か馬車にサスペンションを入れたがる人が多くて、今、数人で馬車の揺れを何とかしようとしているね」

「ああ、定番の馬車が揺れてケツが痛いってテンプレネタか」

「うん。それで現代知識を使って揺れを抑えようって……皆は「サスペンションネタがキターー!!」とか言って喜んでたよ」

「テンプレはよく見聞きするけど、実際にテンプレを経験しているヤツは少ないから皆、やりたがるんだろう」

「その思考で合ってるかな。それと、エンチャントを使って馬車の空間を広げるってネタも入れる予定だよ」

「ああ、ソイツもテンプレ小説で読んだぜ。イキリ主人公がドヤ顔で柔軟な発想を持っていると自慢してるけど、やってる事は捻りの全くない忠実なテンプレで、鼻で笑っちまった」


 別にテンプレを馬鹿にしてる訳じゃない。ただ、同じテンプレネタの小説を続けて読んで飽きているだけだ。


「うん。それでマリアさんにエンチャントの依頼をしたいんだ」


 タカシがマリアに話し掛けると、急に振られたマリアが話に加わった。


「私にか?」

「この店でアイテムボックスの効果の付いた鞄を売ってたよね。確か……」

「蜘蛛ですが、なにか?」

「そのネタは私が既にやったわよ!」


 俺がパクリボケをしたら、桃が突っ込んできた。

 この女、結構イイ突っ込みをしやがる。まあ、普段は体ごと突っ込んできて迷惑極まりないが。


「僕が見たのはウサギだったけど、まあ、それはどうでもいいや。僕が依頼したいのは、そのアイテムボックスの空間を広げる仕様を馬車にもお願いしたいんだけど。マリアさん、お願いできる?」

「やるのは構わないが、できるのか?」

「このアイデアを考えた人は、アイテムボックスの鞄から取り出す時に手を突っ込んで出すんだから、人体には影響がないだろうって言ってたね」

「言われてみれば確かにその通りだな」

「エンチャントに必要な素材はこちらで用意する予定だよ」

「でっていう!! マリア、この依頼は必ず受けて!!」


 タカシとマリアの話を聞いていた桃が突然真顔になって、マリアに話し掛けてきた。この店に来ると、何時も話が脱線する。主にコイツが……。


「突然どうした? 今の話のどこに濡れ場があった?」

「お金よ。今の話にもうけ話の匂いがするのよ!!」


 コイツは男より金に濡れるらしい。無機物を愛するヤツは基本変態である。


「たかが馬車にか?」

「分かってないわね。この世の全ては、その根本に物流が存在しているのよ。もし、今回の依頼が成功したら、馬車一台で何台分の荷物が運べるから物流と流通の革命が起きるわ」

「その革命だったらブリトンに来てからすぐに、このゲームのクソプロデューサーが嫌々テレポーダーを作って起こしたじゃん」

「あんなの街の一部だけよ。この街がどれだけ大きいと思っているの。

 食料、衣服、石材に木材、それは全部街の外から持ってきていて、プレイヤーが来るまではそれで何とかなっていたんだけど、私たちが来てから全てが不足しがちになって、インフレを起こしている状況なの。

 それを打開すれば、私たち生産系のプレイヤーだけじゃなく、今も貧乏生活を強いられる戦闘系プレイヤーも恩恵があるわけ。どう? 理解した?」


 話が長げえ。


「話が長くて聞いてなかったけど、要はやっぱりあのクソプロデューサーが、経済を全く考えずに街を作った結果ってことだな」

「ムキーー!! 本当にムカつくわね。その腐った性格を一度死んで治しなさい!!」

「それに、別に馬車を拡張しなくても、そのアイテムボックスの鞄を大量に作ればいいだけじゃねえのか?」

「それなら物流だけしか発展しないわ。流通は人の流れから生まれるのよ、バーカ! 馬車で実際に人を動かさないと流通は生まれないし、物流だけ発展させても経済が偏るだけよ。少しは経済を勉強しなさい!!」


 プンスカ怒る桃を無視してローラさんに話し掛けた。


「ふーーん、どうでもいいや。ローラさん、今の話、聞いてた?」

「聞いてたけど、どうしたの?」

「ローズ商会で配達の業務を追加して」

「……は?」


 理解していないローラさんに説明する。


「この桃は破綻した人格を代償に金の匂いを嗅ぐリアルチートのスキルを持っているのは確かだ。だけど、この店の財産だけじゃ資本金が足りねえ。だったら金のあるローズ商会で宅急便を作りゃ、俺達が儲かるぜ」

「確かにそうかもしれないけど……」

「俺が無知で排他的な連中が住んでる限界集落のド田舎に行っている間、ローラさん達は手が空いていると思うから、草案だけでも適当に現実の運送業者から業務内容データをパクってアルサに渡せば、後はNPCが勝手にやってくれるだろ」

「そうね……ヨシュアにも話して前向きに検討してみるわ」

「チョット待って。アイデアを考えたのは私、私!!」


 俺とローラさんの話を聞いていた桃が話に食い込んできた。


「違うだろ。アイデア自体はタカシや他の生産系プレイヤーじゃねえか。何、自分の手柄にしようとしてんだよ」

「ぐぬぬ。だけど、それを分かりやすくアンタに説明したのは私よ」

「テメエはパクツイしてフォロワーを取ろうとするユーザーか? そこで俺達が金を稼ぐのを見ながら指を咥えて嘆いていろ、貧乏人が!!」




「何か話が思い切り飛んでるけど、まだ馬車ができるかどうかすら分かってないからね……」


 俺が桃に言い返していると、話に置き去りにされていたタカシが止めに入った。

 ちなみに、俺と桃が言い合っているのを皆は呆れた様子で聞いていたが、怠そうなルイーダだけは本当に興味がないのか、いつの間にか奥へと引っ込んでいた。

 この女は、武器以外の話題は全く興味がないらしい。


「安心しろよ。この強欲女が依頼を受けろと言っているんだ、成功するのはほぼ確実だろう。後はコスト次第だけどな」

「そう言えば、前金もまだ貰ってなかったね。50G頂戴」

「ローラさん。お願い」

「はいはい」


 ローラさんがタカシにお金を渡す。


「確かに受け取ったよ。これで何とか予算の目途はついたかな」

「それで最終的には、いくらぐらいになる予定なんだ?」

「そうだね……後で報告を兼ねた見積もり書を送るよ。ざっくりで言うと、普通の馬車が大体200Gぐらいなんだけど、今回は300Gってところかな。さっきの話で馬車を大量生産する場合、恐らく250Gぐらいって考えて。それと、馬は最低二頭用意しといてね」

「1頭じゃダメなのか?」

「1頭で馬車を引くのはゲームだけの世界らしいよ」

「ここゲームじゃん」

「ああ、確かにそうだったね。ほとんど現実と差がないから忘れてた。だけど、馬一頭だと負担が大きいし、その馬に何かあった時に対応できないから、最低二頭用意するのは悪い事じゃないと思う」

「確かにそうだな。昔のゲームで馬一頭に引かせたゲームがあったけど、今の話を聞く限りだと虐待に近いっぽいのか……」

「そのゲームって今も昔も有名なゲームだね。他人の家にズカズカ入り込んでタンスの中を漁るアレでしょ」

「そう、アレだな」


 ドラ……ドラなんちゃらクエストってヤツ。


「じゃあ、僕は要件が済んだからこれで失礼するよ。マリアさん、エンチャントの準備が出来たら後でメールを送るね」

「分かった」


 タカシはジョークに対するスルースキルが高いから、会話が進んでありがたい。

 尺の都合という空気を読んでいたタカシがマリアに一言言ってから店を出るのと同時に、尺の都合を全く理解していない桃が見慣れない黒い鞄を見せて話しかけてきた。


「はい、これ」

「ん? お前の使用済み生理用品の入った鞄か? 黒じゃなくてもうちょっとおしゃれな入れ物にしろよ」


 冗談を言ったら露骨に顔を歪められた。


「ここで女性に対して最低のジョークを出す醜い精神が本当に信じられないわ。アンタが注文したジンの鞄よ」

「そう言えばここに来た理由の一つだったな」

「おかげさまで、うちの店が崩壊しかけたわ」

「まあ、俺も牢屋にぶち込まれて、NPCには殺されかけるし、大手ギルドと戦争になるしで散々だったから、お互い様って事だ」


 言い返すと、桃が顔をしかめて俺を見る。


「……その、悪かったわね」

「…………」


 その桃の一言で、この場の空気が微妙になった。


「……デレってヤツは締めるのに丁度良いけど、お前って本当にデレが似合わねえな」

「……死ね」


 俺がそう言うと桃は一言呟き、首と繋がっていた鎖を引きずりながら奥へと消えていった。


「せっかくアイツが締めようとしたのに、見事にぶち壊したな」

「なんかこの店に入ってからずっとグダグダだったからな。もういっその事、最後までグダグダにしてやろうかと」

「酷いヤツだ」


 ロビンの突っ込みに言い返すと、全員が呆れていた。


「それじゃ私たちも帰りましょう」

「んじゃ、マリア迷惑を掛けたな」

「お互い様だ」


 ローラさんの一言で、俺達は残ったマリアに見送られて店を後にした。




「ねえ、レイ君」

「何?」


 店を出た後すぐにローラさんに話し掛けられた。


「今日一日付き合ったけど、いつもこんな感じなの?」

「うーーん……何時も似たような感じかな。毎回ログインする度にゲームと人生のイベントが俺の平穏をぶち壊しに来るぜ」


 そう答えると、横で話を聞いていたロビンが顔を顰めた。


「それはお前の性格が悪いから類を呼んでいるだけじゃないのか?」

「……そうかも」


 そう言いながらロビンの顔をジッと見つめる。


「視線を私に向けるな!!」

「ナイス、エスパー。その考えで正解だ」

「大変ね。半日付き合っただけで、どっと疲れたわ」


 ローラさんがため息を吐くけど、これでもまだましな方なんだぜ。酷いときは、腰に付けた無機物が話し掛けて来るんだからな。


「まあ、今日はもう用事もないし帰ろうぜ」


 そう言うと、付き合った三人が同時に疲れた様子で頷いた。

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