寝かしつけ創作お話のひな型(「おやすみロジャー」の変形版)

白居ミク

寝かしつけ創作お話のひな型(「おやすみロジャー」の変形版)

⭐便宜上、子供の名前をさくらちゃん(桜の季節なので)といたします。


 さくらちゃんは1日たくさん遊んでくたくたになりました。ぐっすり眠りたいのに眠れません。おかあさんが言いました。

「さくらちゃん。ぐっすり眠るために、ふくろうおじさんのところに『ぐっすり眠れるお薬』をもらいに行ってね。

それを飲むとまぶたが重ぉくなって、手と足が温かぁくなって、ぐっすり眠れるんだよ。」

さくらちゃんは分かりましたと言って、遠い遠いところにあるふくろうおじさんのところに向かいます。


⭐行く途中で眠くなったらいつでも寝てしまっていいんだよ。

まぶたが重くなったら、目をつぶって寝てもいいんだよ。


この⭐の部分は要所要所で何度も繰り返します。


★ここから「ふくろうおじさん」のところまで、動物三匹くらいと会います。いずれも眠そうにしていることが大事です。

(動物を選んだのは小さな子供が動物が好きで詳しく名前を知っているからいいかと思ったためです。)

そしてふくろうおじさんにお薬をもらったら、おうちに帰り、おかあさんにお薬を飲ませてもらい、まだ眠らなければ再びふくろうおじさんにもらいに行きます。

どの動物も眠そうなのが共通点です。

「ぐっすり眠れるお薬をあなたの分ももらって来て上げる」と約束するのもいいし、「眠れる方法を教わる」でもいいし、「一緒に駆け回ってくたくたに疲れて眠くなる」でもいいと思います。

そして合間合間に「眠くなったら寝てもいいんだよ。」の一節をはさみこみます。


例)行く途中でまずライオンさんに会いました。

ライオンさんはとても眠そうで、しっぽもおひげも垂れ下がって、おめめも今にも閉じそうです。

「どうしたの?」

さくらちゃんは聞きました。

「とっても眠いのに、眠れないんだよ。」

「まあ。それなら私がふくろうおじさんのところでぐっすり眠れるお薬をもらって来てあげるわ。それを飲めばまぶたが重くなって、手と足が温かくなって、ぐっすり眠れるのよ。」

「ありがとう。さくらちゃん。」

ライオンさんはのろのろとお礼を言いました。


★こんな感じで、第一、第二、第三の動物(いぬ、きつね、ウサギ、ねこ、小鳥など)に会い、ふくろうおじさんのところにたどり着きます。例によってこのふくろうも眠そうです。


さくらちゃんがふくろうおじさんのところにたどり着くと、ふくろうおじさんはまあるく羽をふくらませて、巣穴に入って寝るところでした。

「ふくろうおじさん、ぐっすり眠れるお薬をください。」

「さくらちゃん、ぐっすり眠れるお薬を上げよう。

これを飲めば、まぶたが重くなって、手と足が温かくなって、ぐっすり眠れるよ。」

ふくろうおじさんはこっくりこっくりしながら言うと、ぐっすり眠れるお薬をくれて、それから巣穴に入って、頭をつばさの中に入れて、ぐっすり眠ってしまいました。


 さくらちゃんはぐっすり眠れるお薬を持っておうちに帰りました。途中でライオンさんにぐっすり眠れるお薬を上げると、ライオンさんはお礼を言ってぐっすり眠りました。


 さくらちゃんがぐっすり眠れるお薬をおかあさんに渡すと、おかあさんは温かいお湯を出して、ぐっすり眠れるお薬を飲ませてくれました。

 さくらちゃんがぐっすり眠れるお薬を飲むと、まぶたが重くなって、手と足が温かくなって、ぐっすり眠りました。



★これで眠れなければ、再びふくろうおじさんのもとへ。


さくらちゃんはぐっすり眠りそうになりましたが眠れません。

おかあさんは言いました。

「ふくろうおじさんのおうちに行って、ぐっすり眠れるお薬をもらって来てね。それを飲むとまぶたが重くなって、手と足が温かくなって、ぐっすり眠れるのよ。」


★以下繰り返し



⭐以上です。

「眠る」とそれに関係する単語を連発して、本当に催眠術のようなやり方で、果たして子供の発育に影響しないのか、疑問なのですが、言葉の分かる年になっていたら、泣き止んですぐに寝てくれると思います。

 時間のある方は愛情をこめて、抱っこして寝かせて上げる方が、絶対によいと思います。

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