49話 翌日
「……ふぅ、昨日はっちゃけたせいで腰が痛いなぁ……」
「私もよロッゾ。今回はロッゾが頑張ってくれたから長く持ったしね」
「期待に答えられるように頑張ったからね。クラリスも満足してくれたかな?」
「えぇ、もちろんよ」
「それは良かった。僕は朝ごはんの支度してくるからクラリスも少ししたらリビングに来てね」
「分かったわ」
クラリスの返事を聞きながら部屋を後にする僕。リビングへと向かいテキパキと朝食の準備を済ませクラリスにも声を掛ける。
今日は簡易的な朝ごはんだ。なんせ昨日大分頑張ったからね……いかんせん体がだるい。
「ありがとうロッゾ。じゃあ食べ始めちゃいましょうか」
「そうだね」
「それじゃあいただきます」
「いただきます」
そう言って食事を食べ始める2人。
「ねぇ、クラリス」
「なぁに、ロッゾ?」
「こういう何も変わりない光景が将来鮮明に思い出せるらしいんだ」
「そうなのね。なんだか少しだけ分かる気がするわ……」
「うん、僕もそう思う。これから新しい子供が出来ても、こういう休日のちょっとした光景が思い出になるんだろうね」
「子供……できると良いわよね」
「うん。その為には僕達も頑張らなきゃね」
「えぇ。ロッゾの体が持つか心配だけどね」
「あはは、壊れちゃわないようにできるだけ頑張るよ」
「2人で頑張ろうね」
「うん」
そんな他愛もない会話を交わして朝食を食べる僕達。
こんな当たり障りのない日々が、これからも続いて行きますように……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます