第42話 結婚記念日 その18
僕達はお義父さん達のお土産を買った後遊園地を後にし自宅へと向かった。
家に着くころには周りは真っ暗になってしまっていて早くも今日一日の終わりを感じてしまう。
「もうすっかり夜ね、今からご飯作るって言ったけど私もなにか手伝ったほうがいいかしら?」
「んー、少し時間がかかっちゃうかもしれないけど大丈夫だよ。それにクラリスが手伝うと余計時間かかっちゃう気もするしね……」
苦笑いしながらそう答える。
「もぉー、それってどういう事ー?」
「ごめんごめん、冗談だって」
「ならいいけど……私だってやるときはやるんだからね?」
「わかってるって。ちゃんと頼りにしてるからね、クラリス?」
「分かってればいいのよ? 分かってれば」
「それじゃあ早速作ろうかな、あんまり時間もないし」
「そうね、それじゃあお願い。私はお皿とか並べておくわね」
「ありがとクラリス」
お互いに役割を分担してから早速料理へと移る。
今日はそこそこ豪華にしようと少し前から食材を買い込んでいたのだ。チキンをメインにミネストローネやサラダ。ガーリックトーストなど洋風に仕上げてみようと思っている。
「さーて、始めますか」
そう言ってキッチンへと移動し調理器具を用意する。
まずはパンからだ。バターとオリーブオイルを耐熱皿に入れレンジで数十秒温める。その後パンを適度な大きさにスライスしニンニクを刷り込み、先程のバターが溶けたオリーブオイルを染み込ませる。この時にオリーブオイルを染み込ませ過ぎるとしつこくなるのであまり染み込ませないのがコツだ。オリーブオイルを適度に染み込ませた後にオーブンでスライスしたパンを焼きあげる。
オーブンでパンを焼いている間にほかの料理に着手する。今日はポテトサラダとレタスやキャベツを初めとしたサラダを作ろうと思っているので、先に野菜中心のサラダを作っていく。
美味しい料理でクラリスを喜ばすぞ!
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