コンカツ！～実録ヲタ婚活のすべて～

32:ミステリ＃不可思議な一致

　俺ことP.N.『水縹（みはなだ）F42(@Mihanada_f_42)』は婚活している。

　まぁそれに合わせて少しおもしろい話をしよう。

　俺は運命、というものをどこかしらで信じている。

　運命とは一体何なのか。即ち偶然であり必然であり、噛み合う歯車のことなのじゃあないか。不可思議な一致、それこそが運命の本質だと思っている。

　結果論的になるが人がつがいになるとき、その人達は奇妙な一致を見せるのだと思う。たとえばそれは顔立ちであったり、性格であったり、内面であったり。

　では今回の俺の出来事について運命ってなんじゃいなと考えた。

　ヲタ婚を目指す俺にとって第一は『趣味の容認』だ。

　まぁ当然だろう。冒頭でも語ったとおり、俺の趣味はドールを中心に文字書き、裁縫、木工、電子工作、装備作成、ペパクラ、カメラ等と広く浅い。この趣味というやつは厄介で、『そうしなければ魂が腐る』程のものだ。

　そうすることを魂が求め駆ける、それが趣味というものだと思っている。

　なので容認する人が現れるというのは運命と呼べるものであるのだが……今お付き合いしようとしている相手はもちろんヲタ。その点について無言の協定が結ばれている。

　そのなかで共通の趣味ができているため、所謂ＡＮＤ結合的な部分が芽生えたのはいいことだ。相手はレイヤーサイドからとはいえお裁縫も出来る点もいい感じ。

　こうした方向性は違えどわかり会えるというのが１つ目の奇妙な点と言える。

　二つ目は『フィーリングが合うかどうか』。

　というか結婚上これがまず第一に来るべきなのだが、悲しいかなお裁縫が楽しいすぎる。ドール沼とはまっことぬるま湯にして心地よいものだ……。沼じゃないよ、おんせんだよ、おいでぇ、おいでぇ……。

　と、それはおいといてフィーリングだ。つまるところ一緒に居て安心できるかどうか、自然体であることが出来るか。心の安寧は非常に重要なところと言える。そこに容姿や障害はまぁ考慮に入れるべきなんだけど……まず真っ先に挙げるべきは『相手がパーソナルスペースに入ってこられるか』だ。

　つまるところ手をつないだり、ハグしたりをしたいかor出来るかどうか。如何なる美人であれ、ボンキュボンのお姉さんであれ、生理的に無理な人は無理。それができなければ誰かと生活など出来るわけがない。

　幸い今の所好感度は非常に高い（高すぎて怖いぐらいだが）ので問題なさそうでは有る。次のデート次第だけど……手をつなぐぐらいは、してもゆるされるんじゃないかな？　ぐらいには仲良い、とはおもう。

　まぁそんなわけでフィーリングは奇跡的にマッチしたわけだ。

　で三つ目。境遇が似ているかどうか。

　これはちょっと個人的な見解なのだが、似たような人生や背景がある人は惹かれ合うものだと思っている。足りないところを補い合うというより、足りないところを知り合っているから、妥協したり協力し合ったり出来る。

　つまるところ凹凸を埋め会う関係も確かにあるのだが、凹凹関係も凸凸関係も、互いを知るからこそ二人で一人前になるというわけだ。傷の舐めあいといえるかもしれないが……。

　互いに分かっているからこそ居心地がいい、というのは実際にあると思う。

　大体街をゆく夫婦や恋人たちの顔を視た限り、だいたい似た顔立ちなんだよね。造形というより雰囲気といったらいいか。お互いに居心地が良いというオーラがそうさせているのだと思うのだが……。

　なんにせよ共通項があるということは、ある意味で運命めいた何かを予感させるのは事実だ。

　そんなわけで色々あって今お付き合いしようとしている方はかなり相性が良い。仮に上手く行かなかったとしても、良いお友達になれる程度には。

　だからちょっと、本気出して頑張りたいと思うわけです。

　ではコンゴトモヨロシク。

　ところで余談だがなのだが、抜歯から一週間経ったので抜糸した。したんだけど料金１５０円だった。ビックリした。安ッ！　抜糸安ッ！　病院で１５０円払うって早々ないぞ。コンビニかよ。俺は千円札でも取り出そうと構えていたんだぞ。そこがジュース１本分て。

　いやまぁ糸切ってズルっと引き抜いて様子見るだけ。その程度なんてすぐ分かりそうなもんだが……まぁびっくりするよね。

　ちなみに抜歯後に空いた穴（クレーター）が完全に塞がるまでには２～３ヶ月かかるそうな。だからうがいすすぎはちゃんとしようね。お兄さんとの約束だよ。

　そんなわけで親知らずに悩む諸君。全然怖くないからガンガンブッこ抜こう。もちろん歯医者さんの推薦状（９００円）が必要だけし、翌日痛みで眠れなかったりするが……神（ロキソニン）は此処にありて我見守りしなり。オールオッケーだ！