コンカツ!~実録ヲタ婚活のすべて~
水縹F42
第一章:準備編
第一節:俺は婚活をしようと思った
01:コンカツ#その経緯について
俺ことP.N.『
1つに、メンタルが回復してきたから。
実は当方、鬱であったりする。仕事でメンタルやられて白髪ぼうぼう笑いもしない、完全な生体マシーンとかしていた。一時は電車へ飛び込みも考えたこともある(勿論今は飛び込んでないしもう飛び込むつもりもない)。だが
流石に何もかも投げ出して高速道路に落下したくなったので心療内科に通ったところ、これが劇的に改善した。アドレナリンどぅゔぁどぅゔぁ出てた状態を抑える薬なのだが、それがてきめんしたのである。超運が良かったと言えるだろう。
なので『普通の人』になりたいと強く思う、同時にそれが弱いとも思う。
1つに、甥っ子が生まれたから。
これがまた珠のように可愛い赤ん坊である。世界に生まれ落ちた生命のなんと尊いことか。つぶらな瞳が映す世界は何色に染まっているのだろう。ただ無垢にストリーミングする状況に流されつつ、されるがままの生命は従姉妹の胸のうちにありて安寧を得る。単純に『いいな』と思った。生命とは素晴らしいものだ。
あと年齢的に親がプッシュしてくるのがいい加減避けづらいというのもある。父はマジどうしようもねえアル中であるが、母親は尊敬しているので孫の顔を見せてやりたい。
つまるところちゃんと家族を得るという過程を踏み、大丈夫だと見せたいわけだ。
1つに、やっぱり人恋しいから。
これは鬱最中もあったのだが三十路を迎えて以降、人寂しくて仕方ない。なんとなくマイペースに居たのだが、周囲に既婚者ばかりとくると流石に焦る。鬱のときは『自分なんてどうせ』理論で一生結婚しないなど考えていたのだが、回復するとそうでもなくなる。
唯一自分を縛っていた枷が外れたので前に進もうという気になったわけだ。あんまりにもチャチな枷と思ってはいけない、人を死に至らしめるに足る楔なので扱いには要注意である。
いわゆるかっこつけだったのかもしれないが、まぁ時間は待ってくれないので。
以上3点がメインの動機だ。これを持って婚活に臨もうとする、この広い大地と空のもと歩く1人のオッサンが生き足掻くレポートがこのエッセイだと思ってほしい。
まぁアレだ。他にも踏み出しあぐねている人が居るかも知れないし、その役に立てば良いなぁとか。
いや詭弁だ。俺自身もビビっている面が無きにしもあらずなので、文章に起こして自分を奮い立た線としているだけの話だ。
まぁそんなかんじのゆるーい婚活レポエッセイだと思ってくれればいい。
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