第28話:土地の利用権獲得地の利用方法(202209-12)

 翌週、石島が大きなお土産袋(和菓子、洋菓子)をもってシェアハウスを訪れた。山下達四人に先日のお手伝いのお礼を言った。石島が山下さんに前日の謝礼金20万円ずつ以前聞いた4人の振込先に振り込みますと言った。山下さんが各自に、口座が変わっていない事を確認した。石島が、また2021年11月に各利用権獲得土地に建てる建物が決まったので、また見て確認してもらいたいのですがと言うと、残りの3人に都合を聞いて、電話すると約束した。石島さんが帰った後、山下さんが佐島、北村、加藤さんに話すと大変でしたが乗りかかった船だから最後まで面倒見てあげましょうと木島さんが言った。


 みんなも了解し都合の良い日を決めてもらった。11月の第2火曜日に行く事にした。当日、朝9時に石島さんが迎えに来て会社に9時半に到着し会議室で73ヶ所の土地に建てる建物について◎の物件から、◎、△の物件まで、順番にスライドを使って矢継ぎ早に説明していった。もし意見、疑問点があれば言って下さいと言った。どんどん、スライドがでてきて昼までに33ヶ所。昼食は、おにぎりとサンドイッチで、飲み物か片手にもちスライドを見続ける。途中、トイレ休憩と3時に15分休憩、夜6時過ぎに終了。特に異論は出なかった。△の物件はアパートしか作れない物件で土地代も安そうなので、貧困老人向けアパートと多く建てるそうだ。政府も、所有不明の土地10年利用権実施は、東京に増え続ける高齢者問題の解決のために考えた方策で格安賃貸の老人アパートへ入居させたいために考えた苦肉な策だと言った。夜7時過ぎに老人シェアハウスにもどり、早めに床についた。数日後、石島さんが、大きなお土産を袋をもって、たずねてきた。


 山下さん達四人に、お礼を言い、実は12月18日に山下さんの会社で、今回の土地の利用権獲得地の利用が決まったのを記念して、お礼のパーティーを開くので是非来て欲しいと言うのだ。ちょっとしたサプライズもあるからと意味深な笑いを浮かべた。北村さんがサプライズって何と聞くと、それは来てのお楽しみと言った。12月18日は特に、用事ないからと言う事で4人で参加を了解した。例の12月18日となり午後1時半に石島さんが迎えに来て、会社に2時過ぎに到着、大きな、会議室に50人位、集まっていた。彼ら4人が到着すると、社員達からおおきな拍手が起きた。石島さんが壇上のマイクの前で、老人シェアハウスや、老人アパートのモニターになってもらい、貴重な御意見と、体験宿泊で、我々、社内のものが思いつかないような事を教えてくれ、この仕事も大成功を収めた、誠にありがとうございますと、頭を下げた。続いて、会社の社長が、本当に感謝しますと言った。今までの感謝の

気持ちを特別ボーナスという形で、お渡ししたいと思いますので名前を呼ばれたら壇上までお願いしますと言われた。


 山下圭介、佐島米子、加藤圭、北山さゆりの順番で呼ばれて、社長から直接、特別ボーナスをいただいた。社長から特別ボーナスをもらうたびに一斉にフラッシュの嵐で、多くの写真を撮られた。後日、石島さんが老人シェアハウスに多くの写真を届けてくれた。特別ボーナスの中身は50万円と高額なのには全員ビックリした。

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