第21話:老人SHの新しい考え方での取り組み(202110)
数日後、不動産会社の石島さんが老人シェアハウスに体験宿泊のお礼に来た。
石島さんが以前から会社の方から土地の安い所、温暖な所、温泉のある所、大病院やスーパーが多い所、空地の多い所とかエリアを決めてから、そのエリアでどうするかとい言う視点にばかりとらわれていて肝心なシェアハウスの中の広さ、快適性がその次になっていたと言った。先日、佐島さん、ここのシェアハウス住み心地が良くて快適です。一番、多くの時間を過ごすのは家、部屋の中ですから、そこが快適なのが一番良いと言ってくれた事で目が覚めましたと言った。今後、住み心地で最優先のシェアハウスを作っていきますと言ってくれた。そう言う観点で見ると大きな国道に近くて敷地の大きな農家や離れのある家を中心に関東全体を調査し直してみる事にしたと言った。もう何回も体験宿泊してもらい助かりました。
今後はシェアハウスの写真や動画で見てもらい家の周辺はグーグルマップで見てもらいアドバイスをもらう様にしたいと言った。山下さんや佐島さんも、その方が楽で時間を取られなくて好都合。また地元の住人など、もっと多くの方の意見も聞けるので、その方が良いと話した。石島さんがグールグマップやYOUTUBEで現地に
行かなくても希望にかなう大きな農家や古家、空家の場所や周りの様子もわかる。
これを社内で詳しく見てからターゲットになりそうなエリアを実際に車で走って
みて写真を撮ったり住んでる方や、地元の方から情報収集して候補地を絞り、家主さんと改修工事費用と賃貸契約の話を進めて行く様にしていくと語った。
急がず一軒ずつ地道に老人シェアハウスを作り入居者を集めて、それが終了して
から次の物件を当たる様にしていくようだ。
遂に、このシェアハウスの建設に関して、昨年から石島さんの会社がリーディング
カンパニーになったらしい。その仕事が社内で評価され石島さんが課長から副部長に
昇進した様で破顔一笑だった。石島さんが2019年から国が所有不明の土地10年
利用権、所有者が現れない限り利用権を延長できる制度を創設を国会に提出した
様だと言い、これで一層、シェアハウスの競争が激化すると言った。所有不明の
土地10年利用権を全国的に調査したが、多くある事が判明して我が社で積極的に
利用していく事が決まったと言った。
石島さんから山下さんに電話があり翌週、相談にのって欲しいと言われた。相談事というのはシェアハウスの別荘版構想についてと言った。火曜日に石島さんが訪ねてきて我が社に登録しているシェアハウス会員が自由に避暑、避寒に使えるシステムを考えたと言うのだ。北は北海道、釧路、旭川、札幌、函館、南は沖縄、石垣島、久米島、温泉地、スキー場、海辺の町、離島などバラエティーに富んだ場所につくる。
全国のシェアハウスにはマイクロバスがあり希望者者があれば観光してくれ各シェアハウスには男性管理人がおり賄いさんが夕食造りに来てくれるだけでなく買い物の代行もしてくれるシステム。各施設に、カードゲーム、大型テレビ、ステレオ、インターネットパソコン3台を設置。全国シェアハウスの予約や格安の飛行機便、特急列車、高速バスの手配もしてくれる。シェアハウス入会時に使える施設の数と宿泊数によってプレミア会員として登録すれば全国の施設を個人で移動できるという便利なシステムだと言った。
期間は1週間単位で今年の冬から営業開始する施設も出てきたので冬場に沖縄と石垣島の体験宿泊をして欲しい、その体験談を宣伝で利用させてもらう条件で宣伝料も支払うと言う条件。山下、加藤、佐島、北山さんが利用させてもらいますと言った。
詳細は、後日、山下さんにメールしますと石島さんが言った。翌年、2021年12月4日に羽田から那覇へ、そこから車で30分の糸満シェアハウスに一泊、石垣島へ飛んで、船で石垣島シェアハウスで一泊し、帰りは、船で石垣島へ、そこから、飛行機で羽田へ戻る日程が決まった。
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