第19話:大洋の村の再開発2(202104)

 山下さんが所で私たちが利用するシェアハウスは、どこと言うと海からは遠くなるが車で7分の所だと言い、そこへ向かった。広い国道51号線の水戸方面に向かって左脇の木で囲まれた、大きな農家を中心に左右に、別棟が1棟ずつ、逆コの字型にならんだ、家が3軒。その家を改修して部屋が12部屋あり土間をフローリングにして集会場みたいにしてある、大型のシェアハウスで15~16人は住めると言った。


近くの大きな病院は、車で45分の国立霞ヶ浦、1時間の東京医大(阿見町)病院か、1時間の成田赤十字病院、1時間半で筑波大学病院と遠く、近くに大きな病院はない。山下は、ずばり、難しいという見立てなんですねと石島さんに聞いた。石島さんは力なくこっくりと頷いた。しかし体験宿泊と言う事なってるので霞ヶ浦の景色を見たりしていって下さいと言った。


 山下は笑いながら石島さん中間管理職の苦しみよくわかりますよと、やさしく言うと、わかってくれますかと安堵のため息をついた。山下さんが石島さんのために協力しますかと、言うと、加藤圭、北山さゆり、佐島米子たちも、そうしましょうと言い、持参してきた昼食を一緒に食べた。その後、車一台を残して石島さん達三人は帰った。一番近いスーパー「カスミ」とコメリが2軒で車で10分。


 夕方に賄いの清水八重子さんが来てくれた。今晩はカキフライにしたいのです、食べられない人はいますかと聞くと全員が大丈夫ですと言った。食べられない人のために、薄切りの豚肉でとんかつ二枚あげておきますと言った。なすの味噌汁とレンコンの煮付け、かきフライ、とんかつでお腹いっぱい食べた。その後、地元に住む、清水さんに、質問させてもらった。まず名物を聞くと、行方:茨城南部の地名(なめがた)のさつまいも「紅はるか」、乾燥芋、レンコン、茨城県は農産物の宝庫で米、ナス、ピーマン、ネギ、白菜、キャベツ等々が有名。

 霞ヶ浦のワカサギ、利根川のテナガエビと非常に多いそうだ。


 おすすめのドライブコースを聞くと国道51号線を北上して大洗、那珂湊、国営ひたち海浜公園と西方面、北浦と霞ヶ浦に架かる大橋を渡って霞ヶ浦を抜けて、土浦を経由して、つくば学園都市、北上して筑波山と行った所、南に下がれば鹿島、潮来経由で西方面に成田、東方面には銚子、犬吠埼などが名所が多く楽しめると言った。

 気候を聞くと海からの風が強く海水浴は厳しい。暑さ寒さも普通。塩害と風の強いのが難点。雪は、まず滅多に降らないと言っていた。良い所は何と言っても、霞ヶ浦の景色、さつまいも、レンコン、物価も農産物が特に安いと話してくれた。

 清水さんが帰宅後、入浴し、各自、早めに床についた。 

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