第14話:老人SHの発表会に出席1(202009)

 石島さんに依頼された、建設会社の会議に向かうため、山下、佐島、北山、加藤の4人は朝8時半に出発し、会議開始20分前に会場に到着し石島さんに挨拶をした。 会議で社内の者から意見を求められるかも知れませんが、率直に良い、悪い、わからないといって下さって結構ですと言った。

 会議が始まり、今後、75才以上の単身と夫婦の老人の首都圏の人口が示され、東京、神奈川、埼玉、千葉の人口比率がに多くなって行く事がわかった。

 このままでは首都圏ので介護を受けられない介護難民が増える事が予想された。

 そのため高齢者を地方に移住させる事業(日本版CRCC)が既に数年前から始まったが思った程の成果が得られなかった。そこで首都圏、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡を含めて大きな農家を改修した老人シェアハウスが数年前から増えてきた。

 農地にできた数多くの節税対策の入居者が少ない小さなアパートを再利用して作る老人アパートを開発し始めたとの発表があった。フロアーには50人程の社員が詰めかけていた。


 最初に石島さんが体験宿泊した山下さん達、4人と、その他、6人を紹介した。

 次に議長が、体験者に、御意見を伺いますので宜しくお願いしますと言った。

 最初に、老人シェアハウスで、良かった場所と、理由、悪かった場所とその理由を教えて下さいという、質問が出た。議長が、その質問は、どなたに聞きたいのですかと聞くと、できたら全員にと言った。最初に山下さんが我々4人で話した結果を

お話ししますと言い二重丸(◎)の施設は南房総、山梨のシェアハウスでした。

 理由は温泉、大病院があり買い物便利、自然が良い点。南房総は更に温暖である事ですと言った。丸(○)の施設は高崎のシェアハウス、交通の便が良い、大病院、買い物施設がある。マイナス点は、冬の空っ風と雷、夏の嵐。今一つ良くなかったのは東松山だった。理由は小さいアパート形式のシェアハウスで近くに集会場の施設を作り、娯楽、食事で使うと言う施設。安全の面で心配という女性からの意見が多く評判が良くなかった。他のグループの意見もやはり南房総、山梨のシェアハウスが好評でアパート形式は安全面で評価が低かった。料金が低ければアパート形式もメリットあるとか他人に気を遣わなくて良いのでアパート形式が良いという男性が3人いた。


 続いて営業部のから、現在、取り組んでいるプロジェクトの説明があった。

 それは、かつて開発され現在、空き家が多いニュータウン。具体的には、高島平団地、多摩ニュータウン、鳩山ニュータウン(埼玉)、五宝つつじヶ丘住宅(千葉県多古町)千葉ニュータウン(千葉)、椿峰ニュータウン(埼玉)、金沢シーサイドタウン(横浜市金沢区)などである。そのエリアで、交通の便良くて、程度の良い、

マンション、アパートを改修し、老人シェアハウスを建てるというものだった。


 昔、夢の格安別荘地と言われた鹿島の大洋村別荘地。そこで我が社が調査した所、大洋村の空き別荘を安く仕入れてバスを土浦、成田、潮来、水郷まで通せば、年金+アルファで住める住宅を作れるというプロジェクトが進んでいると話した。海辺まで近く、釣りや、サーフィンなどもでき、朝日、夕陽、夜の星と景色も十分楽しめる。

成田、土浦に大きな病院もあり、現在、詳細に検討中と発表された。

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