第6話:郊外シェアハウスの候補地(201809)

 2週間後に候補地の場所が不動産会社の石島さんから送られてきた。

温泉が近く大病院が多く比較的便利な山梨市、石和温泉、酒折、塩山(山梨)温泉が近く、大病院が多く、温暖で海が近い、天津小湊、鴨川、勝浦。これらが、加藤圭さんが希望を叶えられる地域だろうと伝えてきた。


 その他に首都圏郊外で多くの農家が賃貸アパートを作ったが入居者が少なくて困っているのを逆手に取れば安く借りられると教えてくれた。

 アパートの近くに大きな集会場の様な施設を作り、昼間は娯楽、音楽、お茶、食事を取る場所として使用する方法もあると言った。


 木造アパート供給過剰による賃貸物件は関東地方の郊外にかなり多く、そこを狙えば、早期に老人賃貸住宅をシェアハウス風に使うことができる。資金も少なく、長期に賃貸が可能だと言った。不動産会社の石島さんが、供給過剰のアパートの長期賃貸契約が一番、手っ取り早く、かも、割安で入居可能と考えていると連絡してきた。

 石島さんが、加藤圭さんに、このアイディアを社内に持ち帰って検討したい

のだが、良いかと聞いてきたので是非、実現して下さいと言い了解した。

 その後、石島さんの不動産会社から、千葉で賃貸アパート六軒、二棟、合計十二軒の15m離れた所に、新たに、集会所を新設した、老人向けシェアハウスの様な一LDKアパートを集会場と三食付きで管理人二人と専用のワゴン車つきで単身で月、十万円、夫婦二人で月、十四万円(国と地方の補助金月、二万円を差し引いた値段)。

 募集後、数日で入居者が決定したと連絡があった。翌週、加藤圭さんの老人シェアハウスを不動産屋の石島さんと同じ会社の人二人が大きな菓子折の袋を持参して訪ねてきた。石島さんが、以前、取材した時に有益な情報をもらって1LDKアパートに集会所をつけたシェアハウス様の施設を探し、募集をかけたところ好評ですぐに入居者が決まったと言った。シェアハウスのオーナーと北山さん、佐島さん、山下さん、加藤さんに、お礼のお土産を渡した。

 石島さんは、この他に、首都圏で15~20ケ所、候補地があるので続けざまに、設備を整備して、早急に募集をかけてみると意気込んでいた。山下さんと加藤さんのブログに広告宣伝を入れて下さいと言った。宣伝料金は支払いますからと笑っていた。詳細は、石島さんの会社のホームページに載せてありますから、進捗状況を見ていて下さいと言って、帰って行った。


 翌月、千葉、埼玉、山梨、茨城、群馬、神奈川、栃木、東京多摩で合計15件の一LDKから2DKのアパートを使い、老人向けシェア様の施設の募集をかけていた価格は月、八万円から十八万円だった。募集の翌月には、全部、埋まっていた。その後、石島さんから、山下さんと加藤さんのホームページの広告宣伝料金として月に1万円で、最初の2年間は最低、継続して支払いますと言った。


 その連絡後、数週間後に再度、石島さんが会社の部下三人と、また土産を持参してやってきた。その時に温泉が近く大病院が多く比較的便利な山梨市、石和温泉、酒折、塩山と温泉が近く大病院が多く温暖で海が近い、天津小湊、鴨川、勝浦について調査したが、改修できそうな、母屋と離れのある、大きな農家はなく、古屋は建て

直さないと使えないので、現実には、作れそうにないと言ってきた。


 新築を建てるには費用がかかり、リスクが大きすぎて手をつけられないと言った。だから、空きアパートの多い、家主さんをもっと人数をかけて調査し、交渉し説得させ、老人シェアハウス風の施設を増やしていくことに専念していくと言った。

 やはりコストパフォーマンスが一番重要だと言っていた。全部で月十五万円なら、入居希望者が非常に多く、非常に有望だと言っていた。古いアパートなら、十分、その値段で、老人シェアハウス風の施設を作っていけると言った。

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