第5話:ブログで老人シェアハウスが話題に(201809)

加藤圭さんがパソコンでブログを開設しており、この老人シェアハウスの日頃の活動をことを発信していた。多くのテレビ番組や新聞に、老人シェアハウスの話題が

取り上げられるようになっていった。ある日、加藤圭さんの老人シェアハウスのブログがテレビ番組に取り上げられて、テレビ局が取材に来た。一日の生活を朝から午前、午後の趣味の活動を撮影したりシェアハウスの住人に感想などを取材していた。

 小旅行にも同行して住人達に、いろんな質問をしていた。

 住人の皆さんが楽しんで快適な生活を楽しんでいる風景が報道された。数日後、大手の建設会社石島光さんと不動産業者の木下冬彦さんが御意見を聞きたいと訪問のアポイントを事務所に取ってきたのでブログを書いている加藤圭さんが会う事した。

 

加藤圭さん1人では、心許ないので、幼なじみの北山さゆりと、彼女の友人の佐島米子、話し上手な山下圭介とこのシェアハウスのオーナーが応対することになった。

 当日、朝九時にシェアハウスに来て、挨拶してから一階の広間で応対した。

 最初に大手不動産の石島光さんがシェアハウスとしては具体的に首都圏郊外と言っても、どの当たりが良いと考えてますかと質問した。

 加藤圭さんが、都内まで60~90分圏内まででしょうねと答えた。


 具体的には?と言う質問に対して暖かくて混み合ってなくて海が見えて温泉があって大病院がある所、例えば温暖な南房総、首都圏に近い三浦半島、遠い所では那須、伊豆半島くらいまで銚子、高崎、宇都宮、水戸、甲府、などを考えてますと言った。首都圏でも横須賀市水戸市とか人口減少で困っている自治体もある様ですと答えた。


 この答えに対して石島さんは、そこまで広げてくれれば東京、横浜の高齢者が多いと言っても、収容可能ですねと笑った。確かに茨城、栃木、群馬、山梨、南房総、三浦半島で子供達が都心部へ出て空屋や老夫婦だけで大きな土地と建物に暮らしているケースもあるみたい。調べて、そういう老夫婦に直接当たるのも早いかも知れませんと言った。今の範囲の中なら大きな土地を確保して大きなシェアハウスを建てる事は十分可能だと言ってくれた。次に木下さんが建物は、ここの様に大きな母屋と離れの木造二階建てが良いのですかと聞いてきた。いや学生アパートみたいに小さな部屋と

ベッドと簡単な洗面所とタンスがあればOKだし木造で壊したり、改修しやすく、修繕もしやすい簡素な造りで断熱だけしっかりしてくれれば多くは望まないと言った。


 ただ、もし、新築建てるなら、高齢者が亡くなった後、他の用途にも使えるような木造住宅の方が、長期にわたり使えるので望ましいのではと付け加えた。 

 不動産の石島さんも、建築会社の木下さんも、おおよそのニーズは、

わかりましたといい、建築図面と、場所を検討して、モデルのシェアハウスを、

メールで送りますので、みなさんで見ていただいて、御意見を添えて、

石島と、木下の方に返信して下さいといった。一時間くらいで、会議は終了した。

 最後に温泉、大病院、生活しやすそうな郊外都市と、そこにシェアハウス、

高齢者アパートを作った場合の見積もりと設計図、予想図をメールで

返信してくれればありがたいと加藤圭さんが言い、閉会となった。

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