第2話 他人のパズル

世の中には自分1人だけが存在しているのではなく、他にもたくさんの人達がいます。そしてその人達も自分と同じくこころのパズルを持っています。

もし誰か他の人達と一緒に何かをする場合は、そのパズルの答え合わせが必要になってきます。それぞれがまったく違う世界を見ているようでは、一緒に何かをすることは出来ません。


相手のパズルにピースが欠けている場合は、何が欠けているのか教えてあげれば自分のパズルと同じようにすることが出来ます。反対に相手のパズルを見て自分には欠けているピースがあったなら、それを教えてもらってパズルを作っていくことが出来ます。そうしてお互いに教え合って、同じような世界を見えるようにしていきます。


しかし、人は自分の中のパズルしか見ることは出来ません。他の人のパズルも見えたりしますが、それは見えているつもりになっているだけ。それは相手にも言えること。自分のパズルは相手には本当には見えていません。

パズルと言えば平べったい二次元のものを思い浮かべますが、もしかしたら3次元のパズルの人もいるかも知れない。もっと複雑なパズル、もっとシンプルなパズル、いろんな可能性はあるのでしょう。


パズルの答え合わせが出来ないと、お互いに同じ世界を見えているとは言えません。一緒に何かをする場合にはこれでは困ります。でもパズルがまったく同じで無いと何も出来ないというわけでもありません。

多少パズルの形が違っても、ある程度同じようならそれで物事は進められます。

極端に言えば物事が進みさえすればいいのなら、パズルが全然違っていても構いません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る