魔術師 事務処理をする
王都にきて一月がたった。王城に向かい爵位をもらってから一月たつが未だに王城の一室から出れていない。缶詰めって奴だ、いるのは私と王都の役員と契約書の更新に来た人間。絶妙なタイミングで食事を出してくれるメイドが美人でなければ初日で逃げていた。
爵位をもらってから有無を言わささず王城の一室に通されて、王城の魔術契約更新から始まり契約の更新が行われた。
「挨拶は良い、契約書を出せ。出さないなら打ち切りだ。」
「何だこの契約料は高すぎる。半額でいい。」
「目的があやふや過ぎる。書き直せ。これでやってきた?知るか。」
あの貴族は手広くやっていたらしい、これで三十件目。王都の役人の話では全部で100件はあるらしい。
「何だこの値段安すぎる。さっきまでの奴らと同じ値段にする。事情があるなら聞くぞ。」
「私はぷぎー伯爵という。あの男爵とは仲が良くてね。君も貴族になるならわかるだろう?」
こいつのような輩は五人目だ、貴族には安く、平民には高く。普通逆だろ。
「わからないね。払うか契約を切るか、どっちだ?」
「貴様、そんな態度をしていいと…な!何をする!」
もういい、契約書を破りすてる。
「もういい、消えろ。呪うぞ。」
書類の処理を終わらせるのに2ヶ月かかった。こちらとしてはさっさと学院に行きたいものだ。
一応、貴族からの賠償で土地は王国に返却されたがそれ以外を金に替えて賠償された。全部で200万。さらに魔術契約で年間50万手に入った。
素材を含めて王都より学院のほうが設備が良いし、王都に知人はいない。さっさと学院に向かうとするか。
何だ?もう契約の更新は終わっただろう。帰って良いはずだ。
何?新規の契約希望?くそが!
その後、新規契約で半月かかった。
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